4モーター搭載で1000馬力か!? ポルシェ『カイエンクーペEV』が2027年デビューへ

ポルシェ カイエンクーペEV 市販型プロトタイプ
ポルシェ カイエンクーペEV 市販型プロトタイプ全 12 枚

ポルシェは現在、フラッグシップSUV『カイエンEV』のプロトタイプをテストしているが、今回スクープ班が豪雪のフィンランド山中で捕捉したプロトタイプは、よりスタイリッシュな「カイエンクーペ」のボディだ。

カイエンEVおよびカイエンクーペEVは、ポルシェ最初のSUVを世に知らしめた時と同じ、運転のスリルと家族向けの実用性とを兼ね備えたモデルになる。オクタン価とエンジン音をワット数と排出ガスのないバッテリー駆動に置き換えたカイエンEVは、ガソリン駆動の従来モデルと“似たもの以上”になると予想されている。

カメラが鮮明に捉えたプロトタイプは、カイエンEVとフロントエンドのデザインが非常に似ているため、細長い『マカンEV』のようにも見える。しかしカイエンクーペEVでは、より筋肉質なプロポーションと、より傾斜したリアが個性を主張している。

ポルシェ カイエンクーペEV 市販型プロトタイプポルシェ カイエンクーペEV 市販型プロトタイプ

マカンEVとの共通点は外観のスタイリングだけでなく、プラットフォームも共有している。プレミアムEV向けに設計されたフォルクスワーゲングループの「PPE」モジュラープラットフォームだ。このプラットフォームは、複数のサイズ、カテゴリ、さらにローライディングモデルとハイライディングモデルをサポートできるほど適応性がある。

マカンEVシリーズの場合、プラットフォームには100kWh(使用可能95kwh)のバッテリーパックと、各車軸を駆動するモーターが搭載されている。合計出力は現在、ターボモデルで630psに達しているが、カイエンEVシリーズではさらに高い出力が期待できる。

まだ断定はできないが、最新情報ではカイエンEVシリーズは、4モーター・パワートレインを搭載する可能性がある。これにより、合計出力は1000ps以上を期待できるだけでなく、より高速で正確なトルクベクタリング制御も提供できるだろう。このシステムについてはポルシェが2019年に開発中であることを公表している。

ポルシェ カイエンクーペEV 市販型プロトタイプポルシェ カイエンクーペEV 市販型プロトタイプ

標準のSUVボディのカイエンEVは2026年に市場投入予定で、米国では2027年モデルになる可能性が高い。カイエンクーペEVのリリースは、標準SUVボディと同時の可能性はあるものの、ポルシェはおそらく6か月から1年ほどずらすだろう。したがって2027年デビューと予想される。

いっぽうポルシェはカイエンEVシリーズの登場に伴い、現在の内燃機関およびプラグインハイブリッド駆動のカイエンを段階的に廃止する予定だったが、内燃機関カイエンは2回目のアップデートで寿命を延ばす予定だ。EV需要の伸びが鈍化したため、ポルシェは昨2024年夏、カイエンにV8エンジンを含む内燃機関を今後10年間搭載し続ける計画を発表した。ポルシェは『パナメーラ』など他の車種でも同様の計画変更を実施する予定だ。さらにガソリンエンジン駆動のマカン新型の開発にも着手していることがわかっている。

《APOLLO NEWS SERVICE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  4. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  5. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る