ポルシェ『タイカン ターボGT』、EV最速ラップ記録を更新…ブラジルの名門サーキットで

ポルシェ『タイカン ターボGT』がブラジルのインテルラゴス・サーキットでEVの最速ラップ記録を更新
ポルシェ『タイカン ターボGT』がブラジルのインテルラゴス・サーキットでEVの最速ラップ記録を更新全 5 枚

ポルシェは、EVスポーツ『タイカン・ターボGT』がブラジルのインテルラゴス・サーキットにおいて、電気自動車の最速ラップ記録を更新したと発表した。

【画像全5枚】

IMSAチャンピオンのフェリペ・ナスル選手が、ヴァイザッハ・パッケージを装備したタイカン・ターボGTで4.3kmのコースを1分42.1秒で走破。これは2022年に「タイカン・ターボS」が記録した1分49.8秒から約8秒も短縮された時間だ。さらに、ガソリン車の『911ターボS』の記録(1分43.087秒)も約1秒上回った。

インテルラゴス・サーキットは、高速セクションと技術的なコーナーが混在し、起伏に富んだレイアウトで知られる。アイルトン・セナが活躍した1990年代初頭のF1レースで世界的に有名になった。

タイカン・ターボGTは、2024年5月からフォーミュラEのセーフティカーとしても活躍している。ヴァイザッハ・パッケージを装備した2台が、各レースで交代で使用されている。

この記録更新は、タイカンモデルが世界各地のサーキットで達成してきた一連の記録の最新版だ。2025年1月には、『タイカンGTS』が電気自動車による氷上での最長連続ドリフト記録(17.5km)を樹立。2024年春には、カリフォルニアのラグナセカで市販電気自動車最速ラップ(1分27.87秒)を記録。さらに、ニュルブルクリンク北コースでは7分07.55秒という驚異的なタイムを叩き出している。

タイカン・ターボGTとヴァイザッハ・パッケージ装備モデルは、ポルシェの電気スポーツセダンラインナップの頂点に位置する。リアアクスルには新開発のパルスインバーターを採用し、最大1019hpの出力を実現。アタックモードでは10秒間、最大160hpの出力増加が可能だ。

軽量化にも注力し、タイカン・ターボSと比較して最大71kg軽量化に成功。ヴァイザッハ・パッケージモデルは、さらなるパワーウェイトレシオの向上のため、リアシートを省略している。

両モデルには、GT専用チューニングを施したポルシェ アクティブライド・サスペンションが標準装備され、ダイナミックな走行時にも理想的な接地性を実現している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  3. コンセプトカーはいっさいナシ!前回とは180度違う、日産の展示から見えた「リアルへの追求」とは…ジャパンモビリティショー2025
  4. 自動車業界の“夢と現実” 日産、今期2750億円営業赤字見通し、トヨタは42車種128万台リコール[新聞ウォッチ]
  5. 3輪電動モビリティ「Raptor」、新デザインモデル初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る