「カジュアルに楽しんで」ヤマハ『XSR900』2025年モデル、日本のために開発した限定カラーが登場

ヤマハ XSR900 2025年モデル(セラミックアイボリー)
ヤマハ XSR900 2025年モデル(セラミックアイボリー)全 36 枚

ヤマハ発動機販売は13日、直列3気筒エンジンを搭載するスポーツヘリテージモデル『XSR900 ABS』の2025年モデルを発表した。カジュアルなライフスタイルにも適した日本限定カラー「アイボリー」を初めて設定。より広い層のバイクユーザーにアピールする。

ヤマハ『XSR900』2025年モデルとカスタムコンセプト

◆市場の要望に応え、より快適に、よりカジュアルに

XSR900は、クロスプレーン・コンセプトに基づき、直列3気筒888ccエンジンを軽量アルミフレームに搭載。ヤマハのスポーツマインドを走りとデザイン凝縮したモデルだ。2025年モデルでは、従来からのコンセプト“The Expert of Equestrian(伝統馬術のエキスパート)”を踏襲しながら、上品な佇まいと高い走行性をさらに洗練させた。

改良にあたっては市場からの要望に応える形でアップデートした。快適性や、扱いやすさの向上がそのひとつだ。

ハンドル形状の最適化や、クッション硬度を変更した新シート、新作ハンドルスイッチ、アジャスター機構付クラッチレバーの採用などを改良。シートは従来モデルより柔らかいクッションを採用し、表皮、形状も変更。長距離ライディングなどでの快適性を向上させている。

走行面ではKYB製フルアジャスタブルリアサスペンション採用とフロントサスペンションの最適化を図ったほか、出力特性・各種電子デバイスの介入度を選択できる「YRC(ヤマハライドコントロール)」、便利な機能を備えたフラッシャーなど、走行支援テクノロジーをアップデートした。

またスマホとつながる機能を備え、画面上でナビゲーション機能の使用も可能な5インチTFTディスプレイを採用している。このほかにも、『XSR900GP』で採用しているステップラバーを新採用、シフトペダルの操作性向上など細かい部分でも手が加えられている。

カラーバリエーションは、往年のヤマハレースマシン譲りの赤・白を基調とした「ホワイト(シルキーホワイト)」、ゴールドホイールを組み合わせシリアスなスポーツイメージを高める「ブラック(ブラックメタリックX)」、そして日本限定カラーとして設定されたカジュアルなバイクライフをイメージさせる「アイボリー(セラミックアイボリー)」の3色とした。

価格はホワイトとブラックが132万円、アイボリーが135万3000円。アイボリーは2025年9月30日までの限定受注となる。

◆日本限定カラー「アイボリー」とXSR900のポテンシャル

この「アイボリー」は日本でのみ選べる限定カラーで、2025年モデルを象徴するカラーとなる。2代目となる現行XSR900は、スポーツヘリテージモデルとして先代よりもスポーティかつレーシーな個性を持って登場した。一方で、先代がもつカジュアルさやカスタマイズ性が薄れてしまったという声があったという。

こうした市場の声から、カジュアルに楽しめるXSR900の姿として提案すべく生まれたのがアイボリーカラーだ。タンクやカウルのアイボリーだけでなく、シートも専用色となっている。

XSRシリーズとしては、往年のレーサーを彷彿させる『XSR900GP』が昨年に登場しており、スポーツイメージのGP、カジュアルなXSR900とそれぞれの個性を差別化できる土壌ができたのも、今回の2025年モデルの商品づくりを後押しした。

13日にメディア向けにおこなわれた発表会では、2台のカスタマイズコンセプトも公開。アイボリーの車両がカフェレーサー風、ブラックの車両はレザーのアクセントやブロックタイヤを組み合わせたツアラー風と、従来のXSR900とは異なるスタイルを提案した。この車両やパーツそのものを販売する予定はないとのことだが、「XSR900のポテンシャルを見せたかった。自分なりにカスタムしてみよう、というきっかけになれば」とヤマハは説明する。

《宮崎壮人》

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