2モーター搭載のAWD『ジュニアQ4』、アルファロメオが詳細発表…「パワールーピング」技術とは

アルファロメオ・ジュニア イブリダ Q4
アルファロメオ・ジュニア イブリダ Q4全 5 枚

アルファロメオは、新型コンパクトスポーツ『ジュニア』の革新的な全輪駆動システム「Q4」の詳細を発表した。このQ4システムは、常時作動する全輪駆動機構で、「パワールーピングテクノロジー」により高効率な走行を実現しているという。

新型『ジュニアQ4』は、アルファロメオ独自のDNAセレクターを採用しており、ドライバーは走行状況に応じて4つのモードを選択できる。「ダイナミック」モードではスポーティな走りを、「ナチュラル」モードは日常走行向け、「アドバンスドエフィシエンシー」モードは燃費重視の走行を可能にする。さらに「Q4」モードは低グリップ路面での安全性と操縦性を確保する。

Q4システムの特徴は、効率と性能のバランスを取りながら、必要に応じて前輪駆動と後輪駆動を自動的に切り替える点にある。例えば、「ナチュラル」モードでは90km/h以下の速度では主に前輪駆動で走行し、燃費効率を高めている。一方、「ダイナミック」モードでは40km/h以下で常時全輪駆動となり、最大のトラクションと応答性を確保する。

アルファロメオ・ジュニア イブリダ Q4アルファロメオ・ジュニア イブリダ Q4

さらに、パワールーピングテクノロジー機能により、バッテリー残量が少ない状況でも後輪駆動を維持し、安定した性能を発揮する。この技術では、フロントの電気モーターが発電機としても機能し、リアモーターに直接電力を供給する。

新型ジュニアQ4は、1.2リットルターボエンジン(136hp)と2つの21kW電気モーターを組み合わせ、システム合計出力145hpを実現している。この構成により、CO2排出量を120g/km以下に抑えつつ、高いパフォーマンスを両立させる。

アルファロメオ・ジュニア イブリダ Q4アルファロメオ・ジュニア イブリダ Q4

アルファロメオは、この新型ジュニアQ4の投入により、セグメント内で最も包括的なラインナップを実現したとしている。フルエレクトリックモデルから、ハイブリッドモデル、そして今回のQ4全輪駆動モデルまで、幅広い顧客ニーズに対応できるようになった。

新型ジュニアQ4は、スポーツ愛好家や全輪駆動ファン、さらにはビジネス用途まで、多様な顧客層をターゲットにしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. 燃えるエアフィルターに有害なブレーキも…メルセデスベンツの粗悪偽造品、2024年は150万点超を押収
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る