令和版「ライダー三種の神器」となるか、後付け「スマートモニター」にブームの兆し…大阪モーターサイクルショー2025

タナックスのスマートライドモニター(大阪モーターサイクルショー2025)
タナックスのスマートライドモニター(大阪モーターサイクルショー2025)全 7 枚

モーターサイクルショーの見どころは、バイクそのものはもちろん最新の関連用品も見逃せない。特に「スマートモニター」は次々に新作が出るから、絶えずアンテナを張って情報をキャッチしておかないと、すぐに取り残されてしまう。

「ライダー三種の神器」になりつつあるバイク用スマートモニター

タナックスのブースでも、バイクファンらが熱心にチェックしていたのがスマートモニターの最新作だ。いま、もっとも勢いのある製品と言ってもいいだろう。ライダーたちがこぞって購入している。

◆スマートモニターとは

タナックスのスマートライドモニター(大阪モーターサイクルショー2025)タナックスのスマートライドモニター(大阪モーターサイクルショー2025)

スマートフォンをワイヤレスや有線にて接続し連携することにより、ナビゲーションや電話、メールなどの各種機能、アプリケーションを使うことができる。

車載のインフォテインメントシステムで、Apple CarPlayやAndroid Autoに慣れ親しんだ四輪車ユーザーならすぐに合点がいき、珍しくはないだろう。

ただし、バイクでは画期的なのだ。ハンドルまわりにスマホを取り付けなくて済むので、雨に濡れたり落下する心配がなくなり、振動や熱からも守ることができる。

登場以来大ヒットとなり、今やデイトナ、キジマ、タナックス、カエディアなどバイク用品を扱う各社から、あっという間に出揃った。用品店では専用コーナーが設けられるほどの人気ぶりだ。

◆ついに4G搭載

タナックスのスマートライドモニター AIO-5Play(大阪モーターサイクルショー2025)タナックスのスマートライドモニター AIO-5Play(大阪モーターサイクルショー2025)

どんどん新作が登場し、その進化は目覚ましい。タナックスの重田真利さんが最新の「スマートライドモニター AIO-6 LTE」について教えてくれる。

「業界初となる、4G通信機能を搭載しました」

これには驚きだ。スマホ画面をミラーリングするのが、スマートモニターなんじゃないのか!?

少し前に登場した「スマートライドモニター AIO-5 Lite」では、前後2カメラのドラレコと連動し、スマートAIが映像解析することで、バックミラーの後方死角から接近する車両を自動で検知し、知らせてくれるシステム「死角検知システム(BSD機能)」が搭載されているほか、振動検知式の駐車監視緊急録画機能を持つなど、その賢さに感服したばかりであったのに、もう次なる段階へ入っている。

AIO-6 LTEでは4G通信機能を搭載したことで、リアルタイムでバイクの現在位置が確認でき、遠隔で搭載カメラからバイク周辺の状況を確認することができる。

駐車中の監視モードがあり、移動を検知。画面はAIO-5より44%大きくなり、ナビやライディングデータが見やすくもなった。

さらに、4G機能のないスタンダードモデル「AIO-6 MAX」もある。シームレスなアプリ連携はもちろん、電話対応、メッセージの確認(iOS)、音楽とナビ画面の同時表示など、どんどん便利になっていく。

タナックスのスマートライドモニター AIO-5Liteタナックスのスマートライドモニター AIO-5Lite

◆安価な製品には落とし穴が

そんなスマートモニターだが、ネット通販では探せばすぐに、より多くの製品が見つかるだろう。しかし安価なものだと、操作性や機能はもちろんのこと、二輪車用の振動対策や防水性に難があるものも少なくない。

一部には電波法適合の技術基準適合証明(技適)を取得していないものがあり、日本で使うと違法になってしまうものも。「そんな、ややこしい…」と思うが、これは製品を販売する側ではなく、使用した人が電波法違反に問われるから注意が必要だ。

そうしたところをクリアして販売しているのが、先にあげた大手用品メーカーの取り扱う製品たちだ。

昭和のバイクブームの頃なら三種の神器はマフラー、バックステップ、セパハンといったところだっただろうか。これからはUSBポートはもちろん、ドラレコ、そして電子機器すべてを集約してコントロールするスマートモニターと、なりつつあるのかもしれない。

これまで「興味がなかった」という人は、「東京モーターサイクルショー」でも各社の製品をぜひチェックしていただきたい。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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