メルセデスベンツ、新型電気バス『eCitaro K』発表へ…次世代バッテリー搭載

メルセデスベンツの新型電気バス『eCitaro K』
メルセデスベンツの新型電気バス『eCitaro K』全 3 枚

ダイムラーバスは、ドイツ・ベルリンで4月に開催される電気バス展示会「mobility move 2025」において、メルセデスベンツの新型電気バス『eCitaro K』を初公開する。

この展示会は、ドイツ運輸会社協会(VDV)が主催する業界最大級のイベントで、4月1日から3日まで開催される。

eCitaro Kは、低床型電気バス「eCitaro」シリーズの新たな小型モデルだ。全長10.63mというコンパクトなサイズながら、最大84人の乗客を輸送できる能力を持つ。狭い道路や旧市街地での運行、オフピーク時の運行など、さまざまな用途に適している。

展示されるモデルには、総エネルギー容量491kWhの高電圧バッテリーパックが5個搭載される。これらは屋根に3個、後部に2個配置されており、車庫でのプラグイン充電に対応している。

ダイムラーバスは、2026年初めから第4世代のNMC(ニッケル・マンガン・コバルト)バッテリーを導入する計画を発表した。この新型バッテリーは、高いエネルギー密度と長寿命を兼ね備えており、電気バスの航続距離を大幅に向上させる。

新しいNMC4バッテリーは、現行のNMC3と比較してエネルギー密度が約6%向上し、同じ設置スペースでより高い蓄電容量を実現する。具体的には、NMC3の98kWhに対し、NMC4は111kWhのエネルギーを蓄えることができる。

さらに、蓄えられたエネルギーのうち、実際に走行に使用できる割合も増加する。これにより、1回の充電で走行可能な距離が大幅に延びることになる。

《森脇稔》

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