AIが給油時の安全確認を代行、コスモ石油がセルフ式スタンドに導入へ

AI自動給油許可監視システム「AiQ PERMISSION」
AI自動給油許可監視システム「AiQ PERMISSION」全 1 枚

ELEMENTSは、セルフ式ガソリンスタンドにおける人手不足解消に向けたAI自動給油許可監視システム「AiQ PERMISSION」の提供を今夏から開始すると発表した。

このシステムは、セルフ式ガソリンスタンドのレーンに設置されたカメラの映像をAIが解析し、安全な給油行動が認められれば自動で給油を許可する。リスク行為を検知した場合は、従業員に警告または給油停止などの対応を行う。

従来、セルフ式ガソリンスタンドでは消防法により有人監視が義務付けられていたが、今回の規制緩和により、一定の安全対策を満たすことを条件に、AIによる給油許可が認められるようになった。これにより、専任の従業員による建屋内での目視監視が不要となり、業務効率化が期待できる。

コスモ石油マーケティングへの提供を予定しており、AIのサポートによりヒューマンエラーなどによる事故やトラブルを防ぐなど、現状以上の安全確保の実現を目指している。

背景には、ガソリンスタンド業界における深刻な人手不足がある。ガソリンスタンド店員等の有効求人倍率は6.12倍と、全体平均の1.31倍と比較して深刻な状況だ。また、国内のガソリンスタンド数は2023年度末に約2万7000店と、1994年度のピーク時に比べて半減しており、特に過疎地域を中心に看過できない課題となっている。

一方で、政府のEV・PHEV販売目標は2030年に20~30%、2035年には電動車100%とされているものの、100%切り替え後もガソリン車の利用が許容される予定であることから、供給網の維持が引き続き求められている。

「AiQ PERMISSION」の導入により、ガソリンスタンド業界の人手不足解消と業務効率化が進むことが期待される。同時に、AIによる24時間体制の監視により、安全性の向上も見込まれる。

《森脇稔》

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