欧州委員会は、新車と小型商用車のCO2排出性能基準を定める規制の改正案を提案した。この改正案は、2025年から2027年までの期間における自動車メーカーのCO2排出目標に柔軟性措置を導入するものだ。
この提案は、3月5日に採択された欧州自動車産業のための産業行動計画の一環として発表された。これに先立ち、フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長は、「自動車産業の未来に関する戦略的対話」を開始。公開協議や業界リーダー、社会的パートナー、利害関係者との議論を通じて、業界が直面する喫緊の課題に取り組んできた。
フォン・デア・ライエン委員長は、「自動車産業は、気候変動との戦いに貢献するだけでなく、世界市場での競争力を維持するために脱炭素化を進めている。今回の取り組みにより、この重要な産業分野により大きな柔軟性を与えると同時に、気候目標の軌道を維持する。脱炭素化と競争力が両立できることを、共に証明したいと思う」と語る。