大同メタル、グラフェン厚膜電極を世界で初めて製造、EVの充電時間を大幅短縮へ

グラフェン自立膜の写真(膜厚150μm)
グラフェン自立膜の写真(膜厚150μm)全 3 枚

マテリアルイノベーションつくばと大同メタル工業は、世界で初めてグラフェンを用いた画期的な厚膜電極の製造に成功し、従来技術では困難だったキャパシタの高エネルギー密度化を達成したと発表した。

この研究では、厚さ130~250μm、密度0.7~1g/立法cmのグラフェン電極シートの製造に成功。その結果、静電容量194F/g、重量エネルギー密度90Wh/kg、体積エネルギー密度63Wh/Lという業界最高水準の性能を実現した。

従来の活性炭キャパシタ電極と比較して、より高い電圧3.2Vに耐えられ、重量当たりのエネルギー密度は約3倍に向上。また、グラフェン層単体のシート(自立膜)として製造可能なため、膜厚や密度を緻密にコントロールできる。


《森脇稔》

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