トヨタ自動車は、3月21日に『GRスープラ』の一部改良モデルを発売した。この改良は、スープラの持ち味であるスポーティな走行性能をさらに引き上げることを目的としている。

今回主な改良点として、ブレーキ性能の向上が挙げられる。特にフロントブレーキにはbrembo製の18インチ大径ディスクブレーキが採用されており、制動力が大幅に向上した。これにより、市街地走行からサーキット走行に至るまで、幅広いシーンで安心かつダイナミックなドライビングが可能になる。
また、ボディおよびシャシーの剛性強化も図られている。リヤ床下ブレースの構造を強化し、フロントコントロールアームには強化ゴムブッシュを採用。さらにサスペンションのセッティングを見直し、前後のキャンバー角の調整や電子制御ダンパーの特性最適化が施されている。これにより、車両の安定性とハンドリング性能が向上し、より一体感のある走行フィールを実現している。

空力性能の改善も図られており、フロントにはホイールアーチフラップを新たに装着し、フロントタイヤスパッツの高さも拡大された。これにより接地性が向上し、ハンドリング性能のさらなる向上に寄与している。外観面では、ダックテールタイプのカーボンリヤスポイラーを追加し、よりスポーティな印象を与えている。

エンジンは直列6気筒で、最高出力は285kW(387PS)、最大トルクは500N・m(51.0kgf/m)を発生する。トランスミッションは6速マニュアルまたは8速スポーツオートマチックが選択可能で、駆動方式は後輪駆動(FR)だ。
価格は、6速MTおよび8速ATのいずれも800万円(税込)。今回の一部改良により、スープラはスポーツカーとしての魅力をさらに高め、走りを愛するドライバーに新たな感動を提供するモデルとなっている。