アウディジャパンは4月24日午前9時より、東京都港区・芝公園に新しいEV充電施設「Audi Charging Hub 芝公園」(ACH芝公園)をオープンする。この施設は、国内では2拠点目、世界では8拠点目となる。
ACH芝公園は2階建てで、1階にはパワーエックス製の蓄電池型急速充電器1基を設置し、最大出力は150kW、2台の車両が同時に充電可能だ。充電規格は「CHAdeMO 2.0.2」に対応、CHAdeMO アダプターは使えない。プレミアムチャージングアライアンス(PCA)メンバー以外のEVユーザーの利用には、パワーエックスのアプリをダウンロード後、ACHメンバーとしての会員登録が必要となる。
充電器は、充電器に設置の二次元コードを、PCAアプリまたはスマートフォンのカメラで読み取と利用可能になる。利用料金は、PCA月額会員は75円/分、PCA都度会員は200円/分、ACH会員は85円/kWh~の従量課金だ。
充電器には、日本で初めてスウィブルアームというスイング式アームを上部に設置。これにより、充電コードを地面につけることなく、車両の充電口の位置に合わせてスムーズに動かすことができ、ユーザーの負担を軽減する。
2階はアウディ車オーナーが利用できる、広さ50平方メートルのラウンジだ。ラウンジには、充電開始時に携帯端末に配信される2次元コードを使って入室できる。室内にはソファとテーブル、ドリンクサーバー(無料の自動販売機)、トイレがある。芝公園の緑を目にしながら充電待ち時間を過ごせる。
ACH芝公園の立地は、日本最初の都市公園である芝公園や増上寺、東京タワーなど近接しし、観光客が多く訪れるエリアだ。周辺にはオフィスビルや高層マンションも多く、さまざまな場面でEVユーザーに充電しやすい環境を提供する。ACH芝公園は年中無休、24時間利用可能。
アウディジャパンはACHにより、都市部における充電拠点の不足解消と、急速充電による充電時間の短縮などEVの課題解決に貢献し、EV購入の動機づけにつなげたいとする。
なお、2024年4月にサービスを開始したACH紀尾井町では、累計2500回以上の利用があり、そのうちの4割がプレミアムチャージングアライアンス(PCA)以外のEVユーザーだったという。この実績はアウディ自身予想外で、都市部における充電インフラの需要の高さがうかがえると同時に、新たなアウディ車(EV)ユーザー獲得に貢献している。