初代『C4』のシトロエンらしさにあふれた個性は今も【懐かしのカーカタログ】

シトロエン C4(初代)当時のカタログ
シトロエン C4(初代)当時のカタログ全 10 枚

初代のシトロエン『C4』が日本市場にお目見えしたのは2005年6月のこと。それまでの『クサラ』『ZX』の後継車として登場した。

シトロエン C4(初代)当時のカタログ

同じCセグメントのVW『ゴルフ』などに対して、極めて個性的なデザインは特徴のひとつ。ボディタイプは4ドアのサルーンと2ドアのクーペの2タイプを設定。

サルーンは弧を描くルーフラインが印象的で、よく見ると高めに設定されたウエストラインも弧を描き、当時の広報資料には“スムースでプロテクティブなイメージ”と説明されていた。一方のクーペは裁ち落とされたリヤがポイント。Cd値はこのクーペが0.28、サルーンが0.29だった。

インテリアでは、運転席エアバッグをいかなる操舵状態でも一定の形で可能なだけ大きく展開することを可能にしたセンター固定式のステアリングホイールを始め、速度などをデジタル表示するユニークな透過式インストルメントクラスターを装備。エア吹き出し口にカートリッジを仕込んで機能させるフレグランス・エアフレッシュナーもシトロエンらしい装備のひとつだった。

そのほかコーナリング時に曲がる方向にヘッドライトの照射角を移動させるディレクショナルヘッドライトやブレーキアシストなども標準装備とした。

搭載エンジンは日本仕様では1.6リットル(110ps)、2リットル(143ps、180ps)の3機種を用意。このうち180ps仕様は5速MTとの組み合わせでクーペに搭載された。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  5. トヨタの新モビリティ向けEV、『e-Palette』販売開始…2900万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る