軽自動車の可能性を模索し、3気筒DOHCターボエンジンによる高い走行性能と、骨格+樹脂外板という構造を実現した、軽オープンスポーツの2代目ダイハツ『コペン』。開発の経緯をまとめた『ダイハツ コペン開発物語』増補二訂版が三樹書房から発行された。
初版は2016年発売。2014年6月に2代目コペンが登場すると開発陣に徹底取材、自動車業界に精通したノンフィクション作家の中部博がダイハツのモノ作りの哲学、コペン開発の経緯をまとめた。増補二訂版は誕生10周年を記念して、カラー口絵24頁を増補、本文図版も増やすとともに、判型をA5判にサイズアップした。
2代目コペンは新骨格構造の「D-Frame」のみで充分なボディ剛性を確保し、樹脂外板の採用を可能とした。そして内外装着脱構造「DRESS-FORMATION」によって、デザインの自由度を高めた。本書は、ダイハツの技術陣による証言を含めて、それらの新しい技術開発に挑んだドキュメントとなっている。シリーズ全体で約5万5000台が生産された人気軽オープンスポーツカーの開発物語だ。

『ダイハツ コペン開発物語』
軽オープンスポーツカー2代目コペンの誕生
著者:中部博(ノンフィクション作家)
発行:三樹書房
体裁:A5判・上製・352頁/(カラー24頁)
定価:3080円(本体価格2800円+税10%)
発売:1月15日
目次
巻頭言 小早川隆治
第1章 抜擢されたチーフエンジニア
第2章 ダイハツで生まれ育った自動車技術者
第3章 新型コペン開発プロジェクト
第4章 Dフレームという名の車体開発
第5章 デザインから、ファクトリーへ
第6章 ドレスフォーメイションは終わらない
エピローグ 新型コペンの不易流行