気づかれない方が良い? エンジンの振動・騒音低減技術

レクサスLS400(1989年)。ボンネットの上にシャンペンタワーを積みあけてエンジンを始動し、回転を上昇させるテレビCMが放映された
レクサスLS400(1989年)。ボンネットの上にシャンペンタワーを積みあけてエンジンを始動し、回転を上昇させるテレビCMが放映された全 7 枚

エンジンは、その効率性と社会的要求とを両立させながら進化し続けている。なかでも振動・騒音への対策は、二輪や四輪のみならず、汎用の分野においても、ますます重要となっている技術課題だ。快適性や信頼性に大きな影響を及ぼす振動・騒音にどう対策するのか。

【画像全7枚】

グランプリ出版が刊行した『エンジンの振動・騒音低減技術 二輪・四輪・汎用』では、課題克服のために積み上げられてきた振動・騒音への対策技術について、ヤマハ発動機でエンジン開発に従事してきた著者が語る。多数のイラストを用いで幅広い視点から、業界従事者をはじめ興味のある一般の人にもわかりやすく解説する。

エンジンには動力源としての効率性と社会的な要求との両立が求められる。しかし乗り物のエンジンとしてはそれだけでは不十分で、快適性も重要だ。快適性に大きな影響を及ぼす因子として、振動や騒音がある。

エンジンの改良技術は目立たない手段の積み重ねで、あまり多くの人に知られていない。数値が馴染みのない単位で表されるため一般には理解しづらく、カタログなどに掲載されることも少なかった。けれども著者は「これらの振動や騒音の低減技術についてまとめることは、エンジン技術の進化を知るうえで意味のあることだ」と考えた。

快適性は出力や燃費に比べて目立たない技術なので、このことを説明した書籍も多くはないようだ。しかし快適性もこれまで積み上げられてきた重要な技術だ。著者はそういった技術を「できるだけ平易に説明するようにして」、「エンジンに関心のある人に“そういうことなのか!”と理解もらえることをめざした」と言う。

『エンジンの振動・騒音低減技術』『エンジンの振動・騒音低減技術』

エンジンの振動・騒音低減技術
二輪・四輪・汎用
著者:井坂義治(ヤマハ発動機・元技術者)
発行:グランプリ出版
体裁:A5判・並製・304ページ
定価:4180円(本体価格3800円+消費税10%)
発売:4月30日

目次
第I章 乗り物エンジンに求められる快適性
第II章 エンジンの振動低減技術
第III章 エンジンの騒音対策技術
第IV章 エンジンの信頼性向上と摩擦損失の低減
第V章 特殊エンジンの技術
第VI章 効率的な問題解決

《高木啓》

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