ホンダは、4ストローク船外機「BFシリーズ」の新たなフラッグシップモデルとして、V型8気筒300馬力エンジンを搭載した大型船外機「BF300」を全国のホンダ船外機取扱店で発売した。
BF300は、船外機「BF350」用に専用設計されたV型8気筒エンジンをベースとし、排気量4952cc、最大出力300馬力による力強いパワーと豊かなトルクを発揮する。高出力でありながらレギュラーガソリンでの航行が可能なほか、O2センサーを使用し燃料噴射量を補正する空燃比フィードバック機能により高い燃費性能を実現している。
エンジンの耐久性や経済性が求められる漁業などのプロユースに加え、近年普及拡大している大型艇でのマリンレジャーなど、幅広いシーンでユーザーのニーズに応える。
BF300には充実した操船サポート機能が搭載されている。リモコンのボタン操作で船外機のトリム角度を自動制御する「トリムサポート機能」や、一定の回転数または速度を維持する「クルーズコントロール機能」を備える。また、エンジン停止中に自動的に船外機本体のチルトアップ/ダウンを行う「オートマチックチルト機能」も搭載した。
さらに、Honda船外機として初めて「3基掛け時の中央機ニュートラル制御機能」を採用。これにより、船外機を並列で3基搭載した船でも安定した定置旋回が可能となった。
スタイリングは、BF350のデザインコンセプト「Noble Motion Form(ノーブル・モーション・フォーム)」を踏襲し、剛性の高いパーツ構成と上質感のあるフォルムに仕上げている。洗練されたスリムなデザインは、さまざまな船体形状や環境に適応可能だ。