住友ゴムグループのファルケンタイヤヨーロッパは、ドイツで開催された「ニュルブルクリンク耐久シリーズ」第2戦4時間耐久レースにおいて、最高峰クラスSP9 PROで参戦したポルシェ『911 GT3R』3号車が開幕戦に続き総合優勝を果たした。
また、AT3クラスに参戦するファルケンタイヤ装着車も勝利している。
3月の開幕戦で1-2フィニッシュを飾ったファルケンモータースポーツチームは、第2戦でもその勢いを維持。予選では3号車が2位、4号車が3位と好位置から決勝に臨む体制を整えた。
決勝レースでは、ファルケンカラーのポルシェ911 GT3 Rが落ち着いたスタートを切り、序盤は3番手・4番手でポジションをキープ。そこから徐々に順位を上げ、スタートから約40分が経過した時点で2台揃って前車を捉えることに成功し、開幕戦同様の1-2体制を築いた。
レース中盤には4号車に想定外のトラブルが発生し、修復のためピット作業に40秒以上を費やすこととなり、一時は9位までポジションを落とす展開となった。しかし、持ち前の速さを活かし、力強い走りで順位を5位まで回復。チームの地力の高さを示す結果となった。
一方、トップを走行する3号車はトラブルなく、また終始状況を的確に判断しレースをリード。最終的に2位に30秒以上の差をつけてチェッカーフラッグを受け優勝。開幕戦に続く連勝を飾った。

また、ファルケンタイヤヨーロッパがタイヤを供給する元ドイツ代表のサッカー選手・Max Kruse氏が率いる「Max Kruse racing」の10号車・76号車がAT3クラスで1-2フィニッシュを飾り、チームは2戦連続クラス優勝を果たした。
ファルケンタイヤ装着車は、計2クラスで勝利をあげ、幅広いクラスでファルケンタイヤのグリップ性能と耐摩耗性能の高さを示した。
住友ゴムグループでは、モータースポーツ活動を研究開発の場として積極的に活用している。ファルケンモータースポーツチームとの協業のもと、自動車の車輪速解析技術を応用した、独自のセンサーレスセンシング技術「センシングコア」の実証試験を、ニュルブルクリンク耐久シリーズにて実施している。現在は、レース中のタイヤ内圧変化を早期に検知するシステムの開発に取り組んでいる。