横浜ゴムのグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN(アドバン)」を装着したVELOREXのフェラーリが、富士スピードウェイ(静岡県)で開催された「2025 AUTOBACS SUPER GT」第2戦GT300クラスで初優勝を飾った。
予選27位と後方からのスタートとなった「UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI」(片山義章選手/ロベルト・メリ・ムンタン選手)は、ファーストスティントを担当したロベルト選手が快走を披露。レース前半で片山選手にバトンタッチすると、片山選手もハイペースで順調にポジションを上げていった。
最終スティントを担当したロベルト選手は、各車がピット作業を終えた残り10分で2位に浮上。トップとは逆転が難しい秒差だったが、諦めずにプレッシャーをかけ続けた結果、最終ラップでトップを走行していたマシンがトラブルに見舞われた。これによりロベルト選手が逆転でチェッカーフラッグを受け、VELOREXにとって悲願のSUPER GT初優勝を劇的な形で達成した。

また、同じく横浜タイヤを装着した「CARGUY FERRARI 296 GT3」(ザック・オサリバン選手/小林利弘斗選手/澤崎太選手)も4位入賞を果たし、横浜ゴムにとって好結果となった。
横浜ゴムは2024年度から2026年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」において、高付加価値品比率の最大化を掲げている。特に「ADVAN」「GEOLANDAR(ジオランダー)」「ウィンタータイヤ」、そして18インチ以上のタイヤの拡販に注力している。
同社はモータースポーツ活動を「ADVAN」「GEOLANDAR」のブランド価値向上の重要な場と位置づけ、トップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまで、グローバルで多岐にわたるモータースポーツ競技に参戦。今回の勝利は、「ADVAN最大化への挑戦」というテーマの下、2年連続のシリーズチャンピオン獲得を目指す同社の戦略を後押しする結果となった。