CATL、EV150台を充電できる、世界初の9MWh超の大容量エネルギー貯蔵システム発表

CATLが世界初となる9MWh超の大容量エネルギー貯蔵システム「TENER Stack」発表
CATLが世界初となる9MWh超の大容量エネルギー貯蔵システム「TENER Stack」発表全 2 枚

中国の大手バッテリーメーカーのCATLは、世界初となる9MWh超の大容量エネルギー貯蔵システム「TENER Stack」をドイツ「ees Europe 2025」で発表した。

このシステムは、容量、展開の柔軟性、安全性、輸送性の面で戦略的な飛躍となるソリューションだ。AI主導のデータセンターから産業用電化まで、急成長する世界のエネルギー需要に対応するために開発された。

TENER Stackは、CATLの5年間劣化ゼロの高エネルギー密度セルを組み込んでおり、従来の20フィートコンテナシステムと比較して、容積利用率が45%、エネルギー密度が50%向上している。内部容量は最大9MWhに達し、これは150台の電気自動車を充電できる電力量、あるいはドイツの平均的な家庭で6年間使用できる電力量に相当する。

システムの優れたスペース効率は大きな経済的価値をもたらす。例えば、TENER Stackを使用して800MWhのストレージを展開する場合、従来の6MWhのシステムよりも3分の1近く少ないコンテナしか必要としない。これにより、土地利用効率が40%向上し、ステーション建設総費用の最大20%の最適化が期待できる。


《森脇稔》

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