レーシングチームが開発した特定原付『ENNE T600GR』、再販要望を受けて量産へ

ENNE T600GR
ENNE T600GR全 2 枚

ENNEは、同社レーシングチーム「ENNEXEL」が開発した特別仕様の特定小型原付『ENNE T600GR』を正式に製品化し、販売を開始すると発表した。

このモデルは限定5台で販売された際、予約開始から数秒で完売。高い走行性能とスタイリッシュなデザインがSNSやメディアで話題となり、多くの再販要望を受けて量産体制を整えた。

ENNE T600GRは、『ENNE T350Pro』をベースに特別仕様の600W(瞬間最大出力1500W)モーターとメインコントローラーを搭載。加速性能や登坂能力が大幅に向上している。従来モデルでは体重85kgのスタッフが勾配20%の坂を登る際、速度が11km/hに低下していたが、T600GRは19km/hを維持し、優れた登坂性能を実現した。

また、USB充電対応のメーターを採用し、日常使用の利便性も高めている。

ENNE T600GRENNE T600GR

ENNE T350Proは2023年6月に販売開始した『T250』の後継モデルで、特許取得済みの独自ペダル発電機構を搭載している。T600GRも同様の発電機能を持ち、発電効率は従来比8倍以上に向上。都市の移動と環境配慮を両立するハイパフォーマンスモデルだ。

専用のコンバーターキットにより、50RPMから100RPMのケイデンスでペダルをこぐとバッテリーと同程度の電圧を発生させる。ペダルの負荷は平坦な場所で自転車をこぐ程度で、アクセル操作だけで電動バイクのように走行可能だ。

バッテリー切れ時もペダル発電で残りの消費を大幅に減らせるため、最悪の事態を回避できる。発電機構は特許を取得している。

回生ブレーキは25km/h以上でないと効果が薄く故障リスクも高いが、ENNEは発電ユニット搭載が航続距離向上に最適と判断した。

製品の主なスペックは、最高速度20km/h、重量18kg、純電気航続距離50~70km、最大航続距離100~140km、最大荷重150kg。バッテリーは主にパナソニック製を使用し、防水レベルはIP54。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  2. ダイハツ滋賀・大分工場、部品供給不足で稼働休止…7月8-11日
  3. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  4. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  5. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る