米シークレットサービスが『コルベット』など10台を導入、あえてキャデラックを「MT車」にした理由とは

米シークレットサービスがキャデラックなどGM車10台導入
米シークレットサービスがキャデラックなどGM車10台導入全 4 枚

米国の最高権力者を警護するシークレットサービスが、ゼネラルモーターズ(GM)の車両10台を新たに導入し、メリーランド州ローレルにあるジェームズ・J・ローリー訓練センターでテストを開始した。

導入された車両はキャデラック『CT4セダン』2台、キャデラック『CT5セダン』2台、シボレー『コルベット』2台、キャデラック『エスカレード』1台、シボレー『コロラドピックアップ』1台、警察仕様のシボレー『タホ』1台、シボレー『サバーバン』1台という多様なラインナップとなっている。

シークレットサービスの発表によれば、同機関の「保護輸送部門」の教官たちは、これらの新車に搭載された技術について評価を求められている。また、訓練キャンパスに多様な車両を配備することで「学生と教官の感覚を鋭く保つ」効果があるとしている。

米シークレットサービスがキャデラックなどGM車10台導入米シークレットサービスがキャデラックなどGM車10台導入

注目すべき点として、新たに導入されたキャデラックセダン2台には、マニュアルトランスミッションが搭載されている。シークレットサービスの運転教官マーク・アームストロング氏は「マニュアル車を運転できない人もいる。この車両を使って、海外任務に向けたマニュアル車の運転指導ができるようになる」と説明している。

別の運転教官コンスタンティン・ゲルコス氏は、「SUVが特に関心を集めている」と述べ、これらが制服警官や特別捜査官によって現場で使用される可能性が最も高いためだと説明した。

GMディフェンス社長のスティーブ・デュモント氏は、「GMは国家安全保障と政府機関を守る勇敢な人々が、訓練を向上させ重要な任務を遂行するための最高の装備を確保できるよう取り組んでいる」とコメントしている。

シークレットサービスが指摘するように、GMは大統領のパレード用リムジンや装甲SUVなど、同機関の最も目立つ警護車両を供給している。ゼネラルモーターズは国家への奉仕と、顧客に愛される車両の提供を誇りとしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「変形ロボじゃん」可変カウル装備の新型BMW『R 1300 RT』にファン驚愕
  2. 日産『テラノ』が4年ぶり復活!? ブランド初のPHEVクロスオーバーSUV
  3. 「日本仕様もこのままで!」“2つの顔”を持つ新型トヨタ『カローラクロス』にSNS興奮
  4. ホンダ『レブル250』と「Eクラッチ」の相性は? “立ちゴケ”ともサヨナラ、その優等生ぶりに驚いた
  5. 自動車7社決算分析、「稼ぐ力」首位はスズキの11%、2位トヨタを上回る[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  2. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  3. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  4. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る