米国ロサンゼルスのピーターセン自動車博物館は、6月7日から「Totally Awesome! 80年代・90年代の車とカルチャー」と題した特別展示を開催する。同博物館初となる1980~1990年代に特化した大規模な回顧展だ。
マリン・グランドサロンで開催されるこの展示会では、コンセプトカー、市販モデル、オートバイ、映画やテレビに登場した記憶に残る車両が厳選されて展示される。また、当時に大きな影響を与えたビデオゲームやテクノロジーなどのインタラクティブ要素も楽しめる内容となっている。
80年代と90年代は、コンピューター支援設計への移行や日本の自動車メーカーが世界的リーダーとして台頭するなど、自動車デザインに大きな変化が見られた時代だ。デジタルダッシュボード、ターボチャージャー、未来的なスタイリングが特徴的となり、同時に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ナイトライダー』『ウェインズ・ワールド』などのポップカルチャー現象が車を象徴的な存在へと変えた。
展示される注目車両には、1995年製マクラーレン『F1』、1995年製日産『スカイラインNISMO GT-R LM』ロードカー、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で使用された1981年製デロリアン『DMC-12』の「タイムマシン」、1985年製ランボルギーニ『カウンタック5000S』、1987年製ビュイック『GNX』(初号車)、『オースティン・パワーズ』に登場した1998年製フォルクスワーゲン『ビートル』などが含まれる。
ピーターセン自動車博物館のテリー・L・カージェス館長は「この展示会は、80年代と90年代に人々が運転し、夢見た車を祝福するもの。高性能車やポップカルチャーのアイコン、シンセサイザーのサウンドトラックや大きな肩パッドまで、このエキシビションはノスタルジーを過剰に供給する」とコメントしている。
「Totally Awesome! 80年代・90年代の車とカルチャー」展は6月7日に開幕し、2026年4月まで開催される予定だ。
