メルセデス・ベンツ日本は5月15日、『Sクラス』の制動装置(ブレーキホース)について前輪のブレーキホースについて耐久性に問題があるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。
対象となるのは2020年8月10日から2024年4月22日に輸入されたメルセデスベンツ「S400d 4MATIC」、「S500 4MATIC」、「S580 4MATIC」、「S580e 4MATIC」、メルセデスマイバッハ「S580 4MATIC」、「S680 4MATIC」の計6車種10形式、合計7719台。
前輪のブレーキホースの制作工程が不適切なため高温多湿な環境下で耐久性が低いものがある。また、設計検討が不十分なため屈曲性が低い部分があるものがある。そのため高温多湿の環境に長時間さらされると、ブレーキホースに亀裂が発生し、ブレーキフルードが漏れ出してしまう。その結果、制動力が低下するおそれがある。
全車両、前輪ブレーキホースを対策品に交換する。
不具合の発生件数は2件、事故は起きていない。