中国の第一汽車(FAW)の「奔騰(ホントウ)」ブランドは、マイクロEV『小馬』の累計販売台数10万台を突破したと発表した。「トレンディでかわいいペット」というコンセプトで差異化を図り、中国の小型EV市場で人気車種となっているという。
小馬の成功は、製品力による正確なユーザーニーズの把握、若者文化に深く融合したマーケティング手法、そして感情的価値の構築という三重戦略の成果といえる。
小馬は中国第一汽車の初の小型電気自動車として、「見た目が良い」「楽しい」「運転しやすい」「経済的」「安全」「スマート」という6つの良さを強みとしている。大手メーカーが作る小型車の品質基準として、ユーザーからの信頼を獲得している。
具体的には、丸みを帯びたカプセル型のデザインが愛らしく、市場の同クラス車種の箱型よりも親しみやすい。また、積み木風の内装デザイン、ゲームコントローラーのようなボタン、お菓子をイメージした回転ボタンなど創造的な要素を取り入れ、実用性だけでなく楽しさも提供している。