メルセデス・ベンツ日本は5月15日、メルセデスAMGの6車種の原動機(高電圧スターター・オルタネーター)について設計検討が不十分なため、走行不能となるおそれがあるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。
対象となるのは2022年5月9日から2025年3月24日の間に輸入されたメルセデスAMG『S63Eパフォーマンス』、『GLC63S Eパフォーマンス』、『GT63S Eパフォーマンス』、『SL63S Eパフォーマンス』の、合計6車種967台。
高電圧スターター・オルタネーターの制御プログラムにおいて、設計検討が不十分なため、システムの監視装置が誤って故障を検知し、高電圧スターター・オルタネーターの動作を停止させることがある。そのためハイブリッド走行時のモーターアシストがなくなり、排ガスの排出量が増加するおそれがある。また、モーター走行時にはバッテリ保護のため回路が遮断されて走行不能となる恐れがある。
全車両、高電圧スターター・オルタネーターの制御プログラムを、対策の制御プログラムに書き換える。
不具合の発生件数は1件、事故は起きていない。