フィアットは、商用バン『デュカト』の2026年モデルをブラジルで発表した。新型エンジン搭載や外観デザインの刷新、快適性と生産性を高める装備の追加により、より効率的で経済的、そして多目的な車両へと進化している。
デュカトの2026年モデルには2.2リットルターボディーゼルエンジンを搭載し、140hpのパワーと、トルク350Nmを発揮する。6速マニュアルトランスミッションと組み合わせることで、市街地走行で10.8km/リットル、高速道路走行で10.4km/リットルと、従来モデルより8%燃費が向上している。これにより運用コストが大幅に削減され、商用車セグメントにおいて重要な競争力を獲得した。また、坂道発進アシスト、安定性制御システムを備え、新エンジンによる騒音レベルの低減も実現している。

外観デザインでは、リデザインされたバンパー、新型サイドミラー、新型ホイールキャップを採用。ボディカラーは新色のカーボンブラックを加え、グリジオアルテンセシルバーとバキサホワイトと合わせて3色展開となる。内装は新型ステアリングホイールに電動パワーステアリングを装備し、新型クラスター、5インチBluetooth対応ラジオ、新型ドアパネルを採用した。
フィアットコネクトを通じた接続性により、テレメトリーと追跡のための統合ソリューションを提供し、車両管理と制御を容易にする様々な機能が利用可能となった。盗難時の車両回収支援、位置情報確認とルート設定、カスタマイズされたレポートシステム、24時間365日対応のコールセンター、オンラインでの点検予約などのサービスが12か月間無料で提供される。

積載容量は11.5立法mと13立法mの2種類を維持し、270度開閉可能なリアドアとサイドドアを備える。工場で認証された8種類以上の変換設定により、ミニバス、救急車、冷蔵車、車いす対応車、キャンピングカーなど多様な用途に対応可能だ。
フィアットプロフェッショナルプログラムを通じて、ブラジル全土に233の販売店ネットワークを展開し、商用車ユーザー向けの優先的なサービスを提供している。車両の稼働停止時間を最小限に抑えるため、エクスプレスレーンプロフェッショナルという迅速なサービスプロセスも導入されている。