BMWモトラッドは、イタリアのコモ湖で開催された「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ」において、次世代スーパーバイク『コンセプトRR』を初公開した。
この新型コンセプトモデルは、FIM世界スーパーバイク選手権で使用されているマシンと同じ水冷直列4気筒エンジンを搭載し、230hp(169kW)を超えるパワーを発揮する。また、エンジン管理システムやトラクションコントロール、エンジンブレーキなどの電子制御システムも、レース用の『M 1000 RR』から直接採用されている。

BMWモトラッドのエンジニアたちは、「超高速での走行安定性」「最大のコーナリングスピード」「最高速度のための最小の空気抵抗」という相反する目標を達成するため、空力性能に特に注力した。これらの目標は、前面から空気を取り入れ、空力学的に最適化された後部まで、バイク全体を通じた気流の精密な制御によって実現されている。
さらに、カーボンやアルミニウムなどの高性能素材を使用した革新的な製造技術により、軽量化においても新たな基準を打ち立てている。フレームから最小のコンポーネントまで、あらゆる部品が軽量化と性能向上のために徹底的に最適化されている。

コンセプトRRは、エアロダイナミクスを最適化したフェアリングとウイングレット、高性能ブレーキを装備しており、一般道での走行からプロレースまで、妥協のない超スポーティな使用のために完成されている。
また、この発表に合わせて、限定50着の「コンセプトRR LTD」ジャケットも発表された。バイエルン地方の伝統企業マインドルと協力して作られた高級カーフナッパレザー製のこのジャケットは、モータースポーツの雰囲気と最高の職人技、そして排他性を兼ね備えている。
