「カップヌードル」を自動運転トラックで輸送、日清食品とT2が実証実験へ

日清食品とT2がレベル2自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証実験を関東と関西を結ぶ高速道路で6月から開始
日清食品とT2がレベル2自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証実験を関東と関西を結ぶ高速道路で6月から開始全 3 枚

日清食品と株式会社T2は、T2のレベル2自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証実験を、関東と関西を結ぶ高速道路の一部区間で6月から開始すると発表した。

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トラックによる物流では、貨物の最大積載量は「重量制限」で決まることが多く、積載可能重量近くまで積み込んでも荷台の容積には余裕がある。しかし、日清食品の即席麺のような軽量貨物は「容積制限」で最大積載量が決まるため、トラックの荷台の容積を最大限に活用できるかどうかが効率的な輸送のポイントとなる。

日清食品とT2は、レベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスを2027年に開始することを目指している。今回の実証実験では、軽量貨物輸送で一般的に使用されている12型パレットを用いてトラックの容積を最大限に活用する輸送モデルが、自動運転という新たな技術環境下でも機能するかを検証するため、まずはレベル2自動運転トラックでの実験を行う。

実証実験は6月5日と6日に実施され、1日目は日清食品関東工場(茨城県取手市)から関西エリアの自社倉庫(大阪府摂津市)へ、2日目は関西工場(滋賀県栗東市)から関東エリアの委託倉庫(神奈川県横浜市)への輸送を行う。

検証内容は、自動運転の走行ルートと所要時間、渋滞や気象などの条件における走行オペレーションの有効性、積載した即席麺への影響などで、ドライバーが常に乗車した状態でレベル2相当の自動運転で実施される。

日清食品の「カップヌードル ビッグ」の場合、12型パレット(1200mm×1000mm)を使用することで、11型パレットと比べて約17%多くのケース数を積載できるという。

この取り組みは、深刻化するドライバー不足や物流効率化の課題に対応するとともに、自動運転技術の実用化に向けた重要なステップとなる。

《森脇稔》

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