フォーミュラEが、香港を代表するファッションブランド「CLOT」との初のコラボレーションを発表した。5月31日と6月1日に上海インターナショナル・サーキットで開催されるフォーミュラE第10戦・第11戦「2025年ハンコック 上海E-Prix」に合わせたもの。
◆モータースポーツとストリートウェアの融合
今回のコラボレーションでは、限定カプセルコレクションとして2種類のTシャツデザインを含むアパレルアイテムを展開する。すでにJUICE ShanghaiおよびJUICE WeChatミニプログラムで先行販売を開始しており、CLOTおよびフォーミュラEのオンラインストア、JUICE各店舗、上海E-Prix会場の物販スタンドで限定販売される。
モータースポーツとストリートウェアの融合として、フォーミュラEとCLOTがパートナーシップを締結。共同デザインによるアパレルコレクションと、CLOTの美学を反映させたGEN3 Evoマシンの特別カラーリングを発表した。CLOTの象徴的な「東洋と西洋の融合」スタイルと、フォーミュラEの掲げる持続可能なイノベーションのビジョンが融合している。
コラボレーションアイテムは、CLOTの代表的なALIENEGRA柄を、フォーミュラEの電動未来主義的なビジュアルの視点から再構築し、陰陽モチーフをさりげなく取り入れている。これらのデザインは、GEN3 Evoマシンの特別カラーリングにも採用され、伝統と革新を次世代のモビリティ技術で橋渡ししている。
カラーリングのデザインは、CLOT創設者でありクリエイティブ・ディレクターのエディソン・チャン氏とそのチームが主導。ALIENEGRAのモチーフを「サステナブルなスピード」のメタファーとして再定義している。クリーンエネルギーを象徴するエレクトリックブルーを基調とし、電流の動きを思わせる半透明のレイヤー柄に、シルバーのグラデーションが加わることで、どんな速度でも存在感のあるビジュアルを実現している。
◆「上海E-Prix」の見どころは
上海インターナショナル・サーキットで、GEN3 Evoマシンが初めて実戦投入され、走行する場面を見ることができる。GEN3 Evoは、0-60mph(約97km/h)加速を1.82秒で達成し、現行F1マシンより30%も速く走行することができる、今季デビューのマシンだ。
GEN3 Evoの主な特徴として、FIA公認フォーミュラカー史上最速の加速性能を誇り、0-60mph(約97km/h)を1.82秒、0-100km/hを1.86秒で達成する。現行のF1カーより30%、旧GEN3マシンより36%速い加速性能を持つ。
また、GEN3に比べ予選ラップで約2秒短縮(モナコ・サーキット基準)し、あらゆるコースでワールドクラスのレースを提供する。より強靭で、より頑丈、より空力性能に優れた新型ボディキットにより、より接近するホイール・トゥ・ホイール(wheel to wheel)のレースを実現している。
フォーミュラEマシンとして初採用となる四輪駆動機能は、予選デュエル、レーススタート、アタックモード中に使用可能で、最大限の加速性能と車両コントロールを引き出し、レースの重要な瞬間におけるスリルを高め、ドライバー同士のライバル関係をより一層白熱させている。