スーパーカー論:ミウラ起点に歴史を俯瞰、EV時代までを展望する!!

ランボルギーニ・ミウラ
ランボルギーニ・ミウラ全 6 枚

スーパーカーとは何か? 輸入車中古車情報誌『カーセンサーEDGE』7月号(発行:リクルート)の特集は「スーパーカー論」。圧倒的な走行性能と美術品のようなデザインを持ち、乗る者を、見る者を非日常へ導く特別なクルマがスーパーカーだ。

【画像全6枚】

『カーセンサーEDGE』編集部によるスーパーカーの定義は明快だ。マルチシリンダーエンジン(6気筒以上)をリアミッドに置く2シーターの高性能GT。大きなエンジンをリアに置けばそのぶん実用性は損なわれ、スタイルはおのずと非凡になる……。レーシングカーであるフェラーリ「250LM」やフォード「GT40」をヒントに、スーパーカーの嚆矢となったのはランボルギーニ『ミウラ』であるとする。

マラネッロのロードカーを振り返ればスーパーカーの現代史がよくわかる、という。フェラーリは市場の新たな潮流を見極めてから参入し、飛躍的にビジネスを拡大してきたとする流れは、確かにスーパーカーについての理解を大いに助ける。

特集は各論に入ってスーパーカーを考察、解説する。まず[過去と未来の融合]論。デザイナーは10年後、20年後においても、そのクルマが世の中に存在する限り、魅力的を持ち続けるクルマを描かなければならない。マセラテイ『ブーメラン』は誕生からすでに半世紀を経ているが、古さを感じさせない。それゆえにオマージュが価値を持つという。

[超越的自動車]論として、歴史を揺るがした“超絶自動車”を紹介、[少量生産]論では「パガーニはなぜ成功したか」、「ゴードン・マレーとは何者か」と、少量生産メーカーを紹介する。台数が少ないということはスーパーカーの一つの特徴だ。そして現代、心臓部が内燃機関からEVへと変わってもクルマ好きの感情を揺さぶり続けることがスーパーカーの使命だとして、[電動化]論を考察する。また、スーパーカーはロードカーであることが前提だが、F1直系のマクラーレンのようなスーパーカーメーカーもあるという[F1]論を展開する。

特集は[認定中古車最良]論、[レストア]論、[レストモッド]論と特集は続く。スーパーカーてんこ盛りの1冊。


気になる見出し……●FEATURE スーパーカー論●Car as Art! Lamborghini REVUELTO●EDGE ANGLE 世界は最大の自動車マーケット“中国”とどう向き合ったか●テリー伊藤の実車見聞録 TRIUMPH TR-3●多事放論 トランプ関税の話題できになったのですがアメ車ってやっぱり売れてないのでしょうか?●Ken Okuyamaの愛するクルマ McLaren GTS

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《高木啓》

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