JR東日本スタートアップとニアミーは、6月6日から三鷹駅発の新たな移動サービス「ミッドナイトシャトル三鷹」の実証実験を開始する。
本サービスは、終電時間帯や交通手段の供給が不足している三鷹エリアから以西南において、地域特性やユーザー動向、需要などを検証するため実施される。サービス期間は6月6日から9月27日までの金曜日と土曜日、運行時間は24時00分から25時30分となる。
乗車場所はJR三鷹駅南口の3番バス乗り場付近で、運行エリアはJR三鷹駅から西方向および南方向のエリア(JR中央線沿線西部からJR高尾駅周辺まで)となる。最大乗車人数は3名で、料金はシェア乗りの人数により変動し、通常のタクシー料金より最安50%の料金設定となっている。
予約はニアミーのサービスサイトから行い、クレジットカード決済のみ対応する。予約が成立した場合、事前に到着予定時刻や乗車場所などの詳細をメールで案内される。
現在、日本各地では地域交通を取り巻く環境が大きく変化しており、ドライバー不足の影響から終バスの運行時間見直しや夜間帯の移動手段が限られるケースが増えている。こうした背景から、地域住民の移動の利便性をいかに確保・向上させるかが重要な課題となっている。
本取り組みでは、タクシーの新たな需要創出と利用者の利便性向上、さらに鉄道利用促進による駅の価値向上を目指す。地域の交通事業者が安定的かつ効率的な運営を継続できる環境づくりに寄与しながら、利用者に安心・快適な移動手段を提供する。
今回の実証実験は、鉄道横断型社会実装コンソーシアム「JTOS」とニアミーの共創の一環として実施される。JTOSは2023年9月に発足した4社によるコンソーシアムで、スタートアップ企業を取り巻く社会実装に向けたさまざまな障壁を乗り越えるため、各社が有する駅や鉄道、不動産などの経営資源を掛け合わせた実証実験フィールドを提供している。
ニアミーは2019年より空港送迎型のエアポートシャトルを運営し、独自AIを発展させ、ルーティングの最適化技術を確立。この技術を活用し、少人数かつ誰が乗車したか追跡できる方法で活用していただける街中でのシェア乗りサービスなどを展開している。