スズキは今年春に開催された、「大阪モーターサイクルショー」「東京モーターサイクルショー」「名古屋モーターサイクルショー」会場とオンラインでおこなった「スズキ推しバイク総選挙」のランキング結果を公式サイトで発表した。スズキのバイクで最も人気だったのは…?
「スズキ推しバイク総選挙」は3大モーターサイクルショーのスズキブースでおこなった人気投票で、大型タッチパネルからスズキ車ラインアップを選ぶことで投票することができた。リアルタイムで順位がめまぐるしく入れ替わり、「えっ、このバイクが人気なの!?」といった驚きも。今回発表された集計結果からは、3会場それぞれの個性(?)が現れている。
各会場の人気トップ5は以下の通り。
■大阪モーターサイクルショー2025(3月21日~23日)
1位:GSX-R 125 ABS
2位:Vストローム250 SX
3位:DR-Z 4S
4位:GSX-S 125 ABS
5位:Let's バスケット

■東京モーターサイクルショー2025(3月28日~30日)
1位:隼(ハヤブサ)
2位:DR-Z 4SM
3位:DR-Z 4S
4位:Vストローム 250 SX
5位:GSX-R 125 ABS

■名古屋モーターサイクルショー2025(4月4日~6日)
1位:DR-Z 4SM
2位:DR-Z 4S
3位:隼(ハヤブサ)
4位:Vストローム 250 SX
5位:刀(カタナ)

今回のショーでは、2024年のミラノショーでワールドプレミアとなったオフロード&スーパーモト『DR-Z 4S/SM』が待望の日本初公開となったが、各会場でランクイン。名古屋では『DR-Z 4SM』が一番人気となった。
DR-Z 4SおよびSMは、スズキとしては久々の400ccクラスオフロード/モタードモデルで、発表以来話題となっている。ショー開催時はもちろん現時点でも正式な日本での発売日に関するアナウンスはないものの、それでも期待が後押しした結果のあらわれと言って良いだろう。

東京ではスズキバイクのフラッグシップ『ハヤブサ』が1位に。大阪では『GSX-R 125 ABS』が1位となっている。ハヤブサは名古屋で、GSX-R 125 ABSは東京でもそれぞれトップ5にランクインしており、どちらも安定した人気となっている。1339ccエンジンを搭載するスーパーバイクと、125ccのエントリースポーツが並び立つのは、スズキのラインアップの懐の深さを証明しているようだ。
注目は、首位こそ逃したものの3会場すべてでトップ5に入った『Vストローム 250 SX』だ。スズキは看板車種であるVストロームシリーズを排気量・仕様違いで8車種ラインアップしているが、その中でもこのVストローム 250 SXがダントツ人気だった点が興味深い。

同じ排気量では『Vストローム 250』があるが、SXはフロントホイールを19インチのブロックタイヤとするなど、よりオフロード色を強めたモデルで、エンジンにはスズキの独自技術が注ぎ込まれた単気筒249cc油冷エンジンを搭載する。「クチバシ」デザインのフロントマスクなど、おおよそのイメージはVストローム 250と共通だが、シャシーから全くの別モノ。そしてシリーズで最も安い59万1800円という価格も大きな魅力となっている(参考:Vストローム 250の価格は66万8800円)。
異色だったのは大阪で5位にランクインした『Let's バスケット』だ。Let's バスケットは50ccの原付スクーターで、フロントにスーパーマーケットのカゴと同じ容量のビッグサイズバスケットを装着するのが目玉だ。バスケットにはロール式シャッターも装備するなど、生活に密着した乗り物を作り続けるスズキらしい一台となっている。

投票は1人で何回でもおこなうことができたため、面白半分で投票された可能性もあるが、商品の街大阪では意外とこのLet's バスケットが主流なのか…? など、想像が膨らむランキング結果となっている。
各会場の32位までのランキング結果は画像、または公式サイトでチェック。