ついに“本命”登場!「新たなフィアットの幕開け」象徴する『600ハイブリッド』、その魅力とは

フィアット 600ハイブリッド
フィアット 600ハイブリッド全 22 枚

ステランティスジャパンは2024年にコンパクトBEVのフィアット『600e』を導入。その際に公約していた“本命”とも言えるマイルドハイブリッド(MHEV)仕様の『600ハイブリッド』の販売をいよいよ開始した。選択肢を広げるフィアット600だが、その魅力はどこにあるのか。

「新たなフィアットの幕開け」象徴する『600ハイブリッド』

◆“ビッグスマイルデザイン”とルーフライン

フィアット 600ハイブリッドフィアット 600ハイブリッド

フィアット600のデザインはBEV、MHEVとも基本は共通で、特に「ルーフラインにこだわりがあります」と語るのはステランティスジャパンでフィアットのプロダクトマネージャーを務める名児耶孝規さんだ。

「1955年に登場した初代600のリアタイヤの前にもうひとつタイヤを描いて、その上にタイヤを3つ積み上げてみましょう。そして一番上のタイヤの中心からリアエンドまで線を引いたその角度は、新型の600で同じことをしたときの角度と全く同じになるのです。これは『ヌオーヴァ500』と現在の『500』にも受け継がれています。こうすることで、一目でフィアットのクルマだとわかるデザインに仕上がっているのです」

フィアット 600ハイブリッドフィアット 600ハイブリッド

一方で先進的をアピールするためにドット柄のピクセルデザインをテールランプやホイールに採用。そうすることで、「ヘリテージを守りながらも、このクルマのモダンさをアピールしています」とコメント。

フロントフェイスは“ビッグスマイルデザイン”を採用。これは、「ヘッドランプを目に見立て、アンダー部分に口があるという思想のもとにデザインをしています。ここに込めた思いは、600があらゆる人々に愛されるようになってほしいということなのです」と名児耶さん。

つまり、他車との大きな差別化のひとつはこのデザインにあるといえる。

◆燃費23.0km/リットルを実現したフィアット

フィアット 600ハイブリッドフィアット 600ハイブリッド

ハイブリッドに搭載されるエンジンは1.2リットルターボにマイルドハイブリッドを組み合わせたもの。そこに「トランスミッションの中に駆動用のモーターが入っている6速のEDCTを搭載。ベルトドライブのスタータージェネレーターも採用しています」と説明。

システムトータル出力が145ps、トルクは230Nmで、約1300kgのボディを走らせる。燃費は23.0km/リットル(WLTCモードの「La Prima」の値)で、マイルドハイブリッドでありながら電気での走行も可能だ。

そのほか385リットルのラゲッジ容量やADAS系も充実。装備もハンズフリーパワーテールゲート(La Primaのみ)も備えられており、価格はLa Primaが419万円(600台限定のローンチプライスは399万円)、受注生産のエントリーグレードが365万円からとなっている。

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◆高速なら1000km走破も、MHEVの魅力

さて、この600シリーズのパワートレインをどう売り分けるのか。名児耶さんは、先ず両車共通の特徴として、「このデザインやパッケージング、6:4の可倒式リアシートなども含めたユーティリティ性の高さがありますので、一人、あるいはカップルや子供が小さい家庭などを想定しており、ベビーカーも荷室に入ります」としたうえで、「あとはライフスタイルなどで変わるでしょう」とのこと。

600eは、「街中が多くそれほど頻繁に遠出をしない方。そして面白い乗り味を持っていますので、そういう新しいものが好きな方や、ちょっと違うものに乗りたい、環境に配慮したいという方にお勧めです。補助金もあり、それを利用すると600ハイブリッドのLa Primaに少し足すと乗ることも出来ますので、そういうマインドの方には是非乗っていただきたい」と名児耶さん。

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マイルドハイブリッドは、「高速だけであれば1000kmくらいは走れる航続距離を持っています」とのことなので、普段使いから長距離まで不満なく使えそうだ。名児耶さんも、「(販売では)こちらがメインになるでしょう」と認めていた。

搭載されるこのマイルドハイブリッドシステムは、プジョー『308』やシトロエン『C4』にも追加されていることから信頼性や実力は高そうだ。

ステランティスの主流となるこのシステムは今後導入されるであろうフィアット車にも設定される予定なので、この600ハイブリッドはフィアットブランドの新たな幕開けといっても過言ではないだろう。

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《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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