半導体設計大手のアーム(Arm)は、自動車メーカーがAI搭載車両の開発期間を大幅に短縮できる新プラットフォーム「Zena CSS(Compute Subsystems)」を発表した。
このプラットフォームにより、自動車メーカーは新車モデルの市場投入を最低1年早めることが可能になる。従来のシリコン開発には長期間を要し、車両の発売が遅れる要因となっていたが、Zena CSSは標準化された事前統合コンピュートプラットフォームを提供することで、開発サイクルを劇的に短縮するという。
Zena CSSは、チップ開発時間を最大12か月短縮し、プロジェクトあたりのシリコン工学作業量を最大20%削減する。これにより、自動車メーカーとシリコンプロバイダーは、音声・タッチインターフェース、デジタルコックピット体験、運転支援・自動化機能を搭載した新車モデルをより早く市場に投入できる。