ピレリの通信するタイヤ「サイバータイヤ」活用、道路インフラ監視の実証実験へ

ピレリのサイバータイヤのイメージ
ピレリのサイバータイヤのイメージ全 1 枚

ピレリは、イタリア・プーリア州政府と協定を締結し、サイバータイヤ技術を活用した道路監視システムの実証実験を開始すると発表した。

このシステムは、タイヤに内蔵されたセンサーで収集したデータと、車載カメラによる映像データを統合する世界初の道路監視技術。ピレリのサイバータイヤは、タイヤトレッド内部のセンサーを通じて路面の粗さや不規則性を分析し、ユニヴァーセス社の技術では車載カメラにより道路標識や路面状況を監視する。

実証実験では、プーリア州のサービス車両にこの統合システムを搭載し、収集したデータをクラウドに送信して道路網の状況をマッピングする。処理されたデータは州政府がデジタルダッシュボードで確認でき、より迅速で効率的な道路保守が可能になる。

レンタル会社のエイバンから州に提供される車両は、2025年7月から運用を開始する予定だ。

ピレリは既に高速道路運営会社Movyonとも高速道路インフラ監視で協力しており、今回の協定により同社の研究開発活動におけるプーリア州の役割がさらに強化される。同社は2022年にバーリにデジタルソリューションセンターを設立し、バーリ大学やバーリ工科大学との産学連携を通じてスマート製造システムや人工知能の活用に取り組んでいる。

《森脇稔》

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