HKSの『スカイラインGT-R』用排気量アップ「RB26 2.8Lキット」にハイコンプ仕様2タイプが登場

2.8Lハイレスポンス Φ86.5 フルキット
2.8Lハイレスポンス Φ86.5 フルキット全 8 枚

HKSが販売中の『スカイラインGT-R』(RB26DETTエンジン)用排気量アップキットに、Φ86.5ボアサイズピストンを使用した高圧縮比仕様が登場。ハイレスポンス版とハイパワーチューン向けSTEP3版の2タイプが用意され、6月20日より販売が開始される。

【画像全8枚】

製品は「ピストンキット」「クランクシャフト」「コンロッド」の3パーツ製品群およびフルキットで販売される。

両タイプとも高温強度の高いA2618材から削り出した高剛性軽量320g・Φ86.5ボアサイズのピストンを使用している。次回オーバーホールの際にはΦ87でボーリングできるサイズとなっている。

ピストンはBCD(ブリッジ・コンセプト・デザイン)構造を採用することで構造的に剛性アップが図られ、2層モリブデンコートで初期なじみ性の向上とフリクションを低減しているほか、ピストンピンは短縮化したΦ22ピンを採用し、曲がり剛性の確保と軽量化を両立している。

高圧縮比化により、ハイレスポンス版では低回転域でのレスポンスが向上しているほか、シリンダー肉厚が厚くなることから、STEP3版では高オクタン価燃料を使用して、より高出力チューニングも可能となっている。

クランクシャフトは両タイプともストローク77.7mmとされ、削り出しフルカウンタークランクシャフトを採用している。ハイレスポンス版では最高出力をあえて700馬力に抑えることでウエイトを極限までそぎ落とし、レスポンスの向上を図っている。一方のSTEP3版では1000馬力オーバーの最高出力に対応するため、材質を窒化鋼に変更しイオン窒化処理により耐久性を向上させているほか、高出力下でのメインベアリングの負担を軽減するため、カウンターウエイトを効率的に増加して高バランス率化が図られている。

コンロッドはニッケルクロム鋼の削り出しH断面コンロッドを採用し、疲労強度の向上を図るため表面にWPC処理が施されている。

価格は「2.8Lハイレスポンス Φ86.5 フルキット」が184万8000円、「2.8L STEP3 Φ86.5 フルキット」が220万円、共通となる「削り出しピストンキット Φ86.5」が41万8000円(いずれも税込み)。また、それぞれのタイプ別の削り出しクランクシャフト、H断面コンロッドも単体販売されるほか、ピストンピンセットも設定されている。

《ヤマブキデザイン》

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