セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】

トヨタ・カローラリフトバック 1976年当時のカタログ
トヨタ・カローラリフトバック 1976年当時のカタログ全 7 枚

3代目『カローラ』の登場は1974年(昭和49年)4月のこと。この世代はボディタイプが全5種に増やされたのが注目だった。その中の1台が、クラス初のハードトップとともに設定された“リフトバック”だった。

トヨタ・カローラリフトバック 1976年当時のカタログトヨタ・カローラリフトバック 1976年当時のカタログ

リフトバックはトヨタ独自の呼称で、初代『セリカ』が初出。カローラ・リフトバックはセリカに次ぐモデルとして、4代目登場から21か月後の1976年1月にお目見えした。

トヨタ・カローラリフトバック 1976年当時のカタログトヨタ・カローラリフトバック 1976年当時のカタログ

なおそのさらに1年後の1977年1月には兄弟車のスプリンターで先行していたクーペがカローラにも登場。このクーペはリフトバックと共通のフロントデザインを採用していた。

トヨタ・カローラリフトバック 1976年当時のカタログトヨタ・カローラリフトバック 1976年当時のカタログ

カローラ・リフトバックは、今見てもスタイリッシュで個性に溢れる外観デザインが特徴。1310mm(または1320mm)の低全高とシューティングブレーク的なロングルーフが織りなすシルエットが斬新だった。

トヨタ・カローラリフトバック 1976年当時のカタログトヨタ・カローラリフトバック 1976年当時のカタログ

そして外側ヒンジ式のバックドアは大きな傾斜をもち、現代の基準からすれば床面はやや高かったものの、改めてカタログを見直すと開口部の寸法(縦方向930mm、横幅1270mm、地上高さ725mmなど)も記されている。スポーツギヤを載せたシーンなどが実に楽しげだ。

トヨタ・カローラリフトバック 1976年当時のカタログトヨタ・カローラリフトバック 1976年当時のカタログ

スタイルや実用性だけでなく、走りのスペックにも手抜かりはなく、当時EFI化されたばかりの1.6リットルDOHCの2T-GEU型(110ps/14.5kg-m)を搭載した「GT」がトップモデルとして用意された。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る