最新EVの分解部品を国内最大規模で展示、テスラや吉利を追加し合計25台に

三洋貿易が岐阜県瑞浪市の展示場「Sanyo Solution Gallery」(瑞浪展示場)をリニューアル
三洋貿易が岐阜県瑞浪市の展示場「Sanyo Solution Gallery」(瑞浪展示場)をリニューアル全 1 枚

三洋貿易は、岐阜県瑞浪市の展示場「Sanyo Solution Gallery」(瑞浪展示場)をリニューアルした。2024年11月のリニューアル以降、5台の車両を追加し、合計25台分、約13万点の分解部品を展示している。

瑞浪展示場は自動車向けベンチマーキングソリューションプロバイダーのCaresoft(ケアソフト)社の技術を体験できる施設として2022年3月に開設された。ケアソフト社は最新車両を細部まで分解・解析したデータを提供しており、展示場では解析データと実物の両方から製品改善や技術革新に役立つ研究材料を提供している。

自動車メーカーや部品メーカーは完成車やコンポーネントを購入し構造や部品を確認する際、多大なコストと工数がかかるが、瑞浪展示場では普段入手や分解が困難な海外製EVを含む最新車両の分解部品に直接触れ、材質や工法を確かめることが可能だ。これまで約700社、1万人以上の開発・研究者が来場している。

今回のリニューアルでは、中国吉利汽車(ジーリー)の「Zeekr 007」やテスラ「Model 3+」など新たに5台の車種を追加した。部品はカテゴリー別に展示され、比較しやすい構成となっている。最新の完成車は7台用意されており、国内最大規模の分解部品展示場となっている。来場者は最新EVの試乗もでき、実際の乗り心地を体感できる。

瑞浪展示場は自動車業界が100年に一度の大変革期を迎える中、新素材開発や技術革新に繋がるソリューションを提供し続ける。

展示場は岐阜県瑞浪市釜戸町にあり、旧釜戸中学校の校舎を再活用している。2022年3月の開設以来、700社以上、延べ1万人以上が訪れている。見学は事前予約制で初回無料、2回目以降はCaresoftのサービス利用者を優先案内する。

Caresoftは米国本社の自動車向けベンチマーキングソリューション企業で、三洋貿易は日本向けに分解調査データのWeb提供や3D CAD/CAEデータ化などのサービスを展開している。

三洋貿易は1947年設立の専門商社で、ファインケミカルやサステナビリティ分野などで高付加価値商品と技術サービスを提供し、社会課題の解決を目指している。

《森脇稔》

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