「VWが本気出してきた」ポロサイズのEV、VW『ID.2』は日本市場でもゲームチェンジャーとなるか?

VW ID.2 市販型のプロトタイプ
VW ID.2 市販型のプロトタイプ全 14 枚

VWが満を持して投入する新型コンパクトEV『ID.2』の量産型プロトタイプが、ついにスクープだ。VW史上最も安価なEVとして登場するであろうID.2の姿に、SNSでは「VW本気出してきたな」「これでVWのEVがもっと身近になるね」など注目を集めている。

ポロサイズのVW『ID.2』市販型のプロトタイプ

『ポロ』と同等の全長ながら『ゴルフ』並みの室内空間を実現したというこのモデルは、VWのEV戦略における新たな主軸となることが期待される。発売は2026年の予定だ。

これまで目撃されてきたID.2は、ワンサイズ上の『ID.3』をベースにした開発初期のテスト車両だったが、今回捉えられたのは本物のボディパネルを用いたプロトタイプだ。第6世代ポロに偽装するため、ステッカーによる巧妙なカモフラージュが施されているが、スリムなグリルや水平に伸びるリアライトバーなど、「ID.2オールコンセプト」で提示されたデザイン要素が隠されていることがうかがえる。

また、力強いフェンダーや車体の四隅に配置されたホイールは、コンセプトカーのダイナミックなスタイリングを市販モデルへと継承していることを示唆している。短いボンネットとプラスチックパネルで仕切られたグリルは、軽微な衝突時の修理費用を抑える工夫だろう。

ID.2は、VWの電気自動車プラットフォーム「MEB」のエントリーレベル仕様をベースに開発されており、小型EVファミリーの第一弾となる。これまでのMEBモデルが後輪駆動だったのに対し、ID.2と将来登場する『ID.1』は前輪駆動となる点が特徴だ。バッテリーは50~80kWhの容量を積み、最大400km以上の航続距離が期待できる。

価格は約2万5000ユーロ(約415万円)を目指すため、NCMバッテリーから安価なLFPバッテリーに変更される見込みだ。これにより、欧州で台頭する低価格EVに対抗するVWの戦略が見て取れる。市販型のワールドプレミアは2026年以降が予定されており、SUVモデルの『ID.2 X』も2026年または27年に登場する。

X(旧Twitter)では、「ポロサイズでゴルフの室内空間?VW本気出してきたな」「これでVWのEVがもっと身近になるね」「EVで400km走れてこの価格は十分じゃない?」などのコメントが寄せられ、期待が高まっている。

また、「VW ID.2かMINI エースマンが将来の有力候補かな」「EV買うならきっとこのサイズ感候補にすると思う」など、日本でEVを検討するユーザーにとって有力候補となっていることがうかがえる。日本への導入にも期待だ。

《宗像達哉》

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