今年の暑さはヤバイ! 車内で“スマホ熱暴走”、実践的対策教えます

今年の暑さはヤバイ! 車内で“スマホ熱暴走”、実践的対策教えます
今年の暑さはヤバイ! 車内で“スマホ熱暴走”、実践的対策教えます全 1 枚

2025年の夏は例年以上の猛暑が予想されている。そんななか、クルマでスマートフォンをカーナビ代わりに利用するドライバーが増えているが、意外と盲点になるのが「スマホの熱暴走」だ。

特にダッシュボード周辺にスマートフォンを設置して使っている場合、真夏の直射日光や高温によって、端末が異常な発熱を起こしやすくなる。

スマートフォンは精密機器であり、一定温度を超えるとさまざまな不具合が発生する。熱暴走による症状やリスク、そして今日からすぐにできる対策について、実例や市販の便利グッズも含めて詳しく解説する。

◆車内の「スマホ熱暴走」はなぜ起きるのか

夏場の車内温度は、屋外気温が30度を超えると簡単に50~60度近くに達する。特にダッシュボード付近は、直射日光が集中しやすく、温室状態になる。ここにスマートフォンを置くと、本体は外気温以上に加熱しやすい。

さらに、ナビアプリを利用している場合は画面が常時点灯し、GPS機能や通信機能もフル稼働する。これらが重なることで、スマートフォンは内部からも大きな熱を発生するのだ。加えて充電中であれば、バッテリーが発熱するため、車内でのスマホは想像以上に過酷な環境にさらされている。

◆熱暴走によるトラブルとそのリスク

熱暴走が起きると、以下のような現象が発生する。

・アプリのフリーズや強制終了
・画面が自動的に暗くなる、または消灯する
・「高温注意」などの警告が表示される
・充電停止やバッテリー機能の一時制限
・端末そのものの寿命短縮、バッテリー劣化

こうしたトラブルは、運転中のカーナビ利用において致命的だ。目的地案内の途中でアプリが落ちてしまう、タッチ操作ができなくなる、最悪の場合は本体が完全にシャットダウンしてしまうリスクもある。また、高温状態が続くとバッテリーの膨張や発火事故のリスクも無視できない。したがって、スマートフォンの熱対策は「快適なドライブ」だけでなく、「安全運転」の観点からも欠かせないのである。

◆すぐにできる実践的な対策方法

1. 設置場所を工夫する

最も手軽で効果的なのは「直射日光を避ける」ことだ。ダッシュボード上はできる限り避け、日陰やエアコン吹き出し口周辺など、温度の低い場所に設置するのが基本である。

2. エアコン吹き出し口タイプのスマホホルダーを使う

近年、市販されているスマホホルダーの中には、エアコン吹き出し口に設置するタイプが多く登場している。これを使うことで、エアコンの冷気が直接スマートフォンに当たり、発熱を抑えられる。こうした製品を活用すれば、端末の温度上昇を大きく抑えることができる。

3. 冷却ファン付きホルダーや冷却パッドを利用する

より積極的な冷却方法として、スマートフォンを強制的に冷やす「冷却ファン付きホルダー」や「ペルチェ素子内蔵型」のスマホホルダーが発売されている。これらは、スマホの背面に密着させて冷気を送るもので、発熱対策に非常に有効である。

4. サンシェードや遮熱グッズの活用

駐車時にはサンシェードを使ってダッシュボード自体の温度上昇を抑えることも大切だ。車内が高温になるのを防げば、再乗車時のスマートフォン設置にもリスクを減らせる。

5. 充電方法の見直し

急速充電やワイヤレス充電は発熱の原因になりやすい。夏場はできるだけ通常充電に切り替える、もしくは必要のないときは充電ケーブルを外しておくことも有効だ。

猛暑が予想される2025年の夏、スマートフォンの熱暴走リスクは大幅に高まる。とくに車内のダッシュボード付近にスマホを設置してカーナビとして使う場合、何も対策しなければ“突然のシャットダウン”や“アプリ強制終了”といったトラブルが起こりやすい。最優先すべきは、直射日光の回避とエアコン吹き出し口の活用だが、さらに冷却ファン付きホルダーなどの専用アイテムを併用すれば安心感が格段に高まる。

クルマとスマートフォンの両方を守るためにも、今年の夏は早めに「熱暴走対策」を始めることを強くおすすめする。安全で快適なカーライフのため、ぜひこの記事を参考に自分に合った対策を講じてほしい。

《藤澤純一@Mycar-life》

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