電動ラリーカーが市販車に、オペル『モッカGSE』量産化決定

オペル「モッカGSEラリー」(右)と『モッカGSE』のプロトタイプ
オペル「モッカGSEラリー」(右)と『モッカGSE』のプロトタイプ全 5 枚

オペルは、電動ラリーカー「モッカGSEラリー」の市販バージョンを、『モッカGSE』として量産すると発表した。プロトタイプの写真を公開している。

電動ラリーカーを量産化した『モッカGSE』

オランダのELEラリーでデビューを果たしたモッカGSEラリーは、電動ラリー界の新星として注目を集めていた。同社は今回、この高性能電動SUVを一般顧客向けに市販することを正式に発表した。

モッカGSEラリーは最高出力207kW(280hp)、最大トルク345Nmを発生する高性能電動車両だ。モータースポーツ仕様のカラーリング、OMG!GSEレタリング、ブラックボンネット、イエローブレーキキャリパーなど、ラリーアクセントが特徴になる。

オペルの現行製品担当副社長マーク・フェッツァー氏は「モッカGSEラリーの開発過程で、この素晴らしい感覚をモータースポーツのプロだけに留めておきたくないと考えた。オペルの顧客にもこの特別にパワフルで直接的、妥協のない運転体験を楽しんでもらいたい」と述べた。

2023年ADAオペル・エレクトリック・ラリーカップのチャンピオン、カレ・カールベルク選手は、「モッカGSEラリーは電動ラリーにおける信じられない飛躍を示している。パワーと正確なハンドリングは素晴らしく、最初の瞬間から楽しい」と評価している。

市販版のモッカGSEは、ラリー仕様と多くのコンポーネントと特性を共有する予定だ。強力なパフォーマンス、車両からの直接的なフィードバック、「路面に張り付く」感覚などが含まれる。ラリーにインスパイアされたハイライトが妥協のない外観を強調する。

現在、モッカGSEはカモフラージュされた状態で最終テストを実施中だ。オペル・モータースポーツチームは、アイントホーフェンでのラリーデビューやフランスのラリー・ヴォージュ・グラン・エストでの厳しいステージで貴重なデータを収集しており、これらの経験が市販版に反映される。

オペルは近日中にモッカGSEに関するさらなる詳細を発表し、最初の公式写真を公開する予定だ。

《森脇稔》

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