マツダも米国で値上げ検討、株主総会でトランプ関税対策を説明[新聞ウォッチ]

マツダとトヨタの米国アラバマ州の合弁工場で生産されるマツダ CX-50
マツダとトヨタの米国アラバマ州の合弁工場で生産されるマツダ CX-50全 3 枚

米国販売の8割を輸入車に依存しているマツダが、お膝元の広島の本社講堂で開催した定時株主総会で、米国の関税対策として現地での値上げも検討していることを明らかにしたという。

写真:マツダの米アラバマ工場とスバル『フォレスター』

きょうの朝日や日経が報じているが、それによると、株主からトランプ政権による追加関税をめぐる対応策についての質問に対して、最高財務責任者(CFO)のジェフリー・エイチ・ガイトン氏は「影響を見極めることが困難な状況」としたうえで「(米国での)値上げの機会もみている」と語ったほか、米アラバマ州にあるトヨタ自動車との合弁工場での「米国向け生産の最大化にも努める」などと述べて、米国での現地生産の拡大や値上げの検討で関税の影響を抑制する方針のようだ。

この日は、SUBARU(スバル)も定時株主総会を開催。きょうの日経が「フォレスターに託す米市場、関税対策で『ドル箱』岐路」との見出しで取り上げているが、ドル箱の米国市場について、大崎篤社長は「関税政策が明るみに出る前から検討していたが、『フォレスター』の生産を今秋、米国に移管して収益の安定に寄与する」と説明。「米国を主力市場としつつ国内やカナダとバランスさせて難局を乗り越えていく」とも語ったという。

スバルは米国販売率が7割と、しかもその半数は日本からの輸出で、日本車メーカーで最もトランプ関税の打撃が大きい。マツダとスバルは関税影響の算定が困難として、2026年3月期の業績予想を見送っており、株主にとっても悩ましい不安の日々がしばらく続くとみられる。

2025年6月26日付

●フジ側取締役案可決、株主総会、米ファンド案否決 (読売・2面)

●高速逆走対策、189カ所重点、国交省、突起物設置や誘導表示、平面交差のICなど(読売・25面)

●スバルとマツダ「米移管・値上げ」関税対応で検討 (朝日・6面)

●ガソリン値上がり、1リットル172円80銭、9週ぶり(毎日・6面)

●三菱ふそう、鴻海からEV供給、バス自社ブランドで展開 (東京・4面)

●林南八さん死去、トヨタ生産方式「伝道者」(東京・4面)

●東京海上、車保険料5%上げ、異例の10月改定、過去最大幅、物価高で収支悪化続く(日経・9面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ポルシェ『911ターボS』新型、史上最強の711馬力ハイブリッド搭載..3635万円から
  2. ダイビングで拾ったゴミとMITSUBISHIトライトンで見つけた新しい相棒関係PR
  3. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  4. 「イエローの86」復活にSNS歓喜!「伝説になりつつある」限定車イエローリミテッド発売
  5. 「スズキがちょっと大きいSUV出してきた!」新型SUVの『ビクトリス』、日本のSNSでも「ちょうどいいサイズ」と話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る