日産『キャシュカイ』に第3世代「e-POWER」搭載、燃費16%向上

第3世代の「e-POWER」を搭載した日産『キャシュカイ』
第3世代の「e-POWER」を搭載した日産『キャシュカイ』全 11 枚

日産自動車は、欧州で第3世代となる「e-POWER」を搭載したコンパクトSUV『キャシュカイ』を発表した。

第3世代「e-POWER」を搭載する日産『キャシュカイ』

日産は2016年の「e-POWER」市場投入以降、その性能を進化させてきた。この第3世代「e-POWER」は、同パワートレインならではの高い走行性能や、スムーズで気持ちの良い運転体験を損なうことなく、燃費性能と静粛性を向上させている。エンジンで発電した電気を使い、100%電気モーターで走行する「e-POWER」は、モーターや制御をEVと共用することが可能で、将来のゼロエミッション社会への移行にも貢献する。

第3世代の「e-POWER」を搭載した日産『キャシュカイ』第3世代の「e-POWER」を搭載した日産『キャシュカイ』

「e-POWER」は日産独自の電動パワートレインであり、エンジンを発電専用とし、駆動はすべて電気モーターのみで行うシリーズハイブリッドシステムだ。電気モーターのみで駆動するため、力強くレスポンスの良い加速と高い静粛性が特徴で、複雑な機構を必要とする他のハイブリッドと比較しても、より滑らかでEVのような運転体験を提供する。

第3世代「e-POWER」は燃費性能4.5リットル/100km(WLTP)に向上し、セグメントトップクラスとなる最大航続距離1200kmを実現した。CO2排出量は116g/kmから102g/kmへ12%削減し、静粛性は第2世代比で最大5.6dB低減してEVのような静粛性を実現している。

新世代の「e-POWER」は、モジュール化された新開発の5-in-1 e-POWERパワートレインユニットを採用した。このユニットはモーター、発電機、インバーター、減速機、増速機といった5つの主要部品をコンパクトで軽量な一つのケースに統合している。モーターの最高出力は11kW向上し151kW、バッテリー容量は2.1kWhと従来と同様のスペックを維持しながら、ユニット自体の高剛性化と軸構造の最適化により、走行時の音や振動を大幅に低減している。

第3世代の「e-POWER」を搭載した日産『キャシュカイ』第3世代の「e-POWER」を搭載した日産『キャシュカイ』

本ユニットに組み合わされるエンジンは、1.5リットル 3気筒のターボエンジンを採用し、e-POWER専用に完全新設計された。日産独自技術であるSTARC燃焼コンセプトを採用することで、シリンダー内燃焼の安定化を実現し、熱効率42%を達成した。これにより、低速時でも静かで効率的な運転が可能だ。

ADAC(ドイツ自動車連盟)の燃費評価に基づく独立試験では、現行キャシュカイと比較して、実走行条件で最大16%の燃費向上、高速道路では14%の向上が確認されている。

第3世代の「e-POWER」を搭載した日産『キャシュカイ』第3世代の「e-POWER」を搭載した日産『キャシュカイ』

キャシュカイの第3世代「e-POWER」搭載車は、英国サンダーランド工場で生産され、2025年9月より欧州市場で発売予定だ。その後、アフリカおよびオセアニア市場にも順次展開される予定である。

また、第3世代「e-POWER」は日本市場においては2026年度の発売を予定している新型『エルグランド』、また北米市場においては2026年度中に発表予定の新型『ローグ』に搭載する計画だ。

《森脇稔》

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