大阪・関西万博開幕から3か月、お待たせ!?「空飛ぶクルマ」もデモフライト再開へ[新聞ウォッチ]

大阪・関西万博会場でデモフライトを行うリフト・エアクラフトの「空飛ぶクルマ」(写真は2025年4月)
大阪・関西万博会場でデモフライトを行うリフト・エアクラフトの「空飛ぶクルマ」(写真は2025年4月)全 2 枚

来場者数が累計で1000万人を突破した以外はほとんど明るいニュースが取り上げられない「大阪・関西万博」も4月13日の開幕からまもなく3か月になる。その目玉のイベントの一つだったにもかかわらず、飛行中に機体が破損し4月下旬以降運航を中止していた米リフト・エアクラフトの「空飛ぶクルマ」が、きょう(7月9日)にもデモフライトを再開するという。

日本国際博覧会協会が明らかにしたもので、きょうの朝日や日経などが社会面に「万博の『空飛ぶクルマ』、きょうにも運航再開」などと報じているが、運航する丸紅によると、設計通りの部品が使われていなかったことが破損の原因で、機体の部品を交換するなどの品質管理を徹底し、再発防止を図ることで安全性が確保できると判断したという。

今後の空飛ぶクルマの運航スケジュールとして米リフト製は、再開後7月21日まで。7月31日~8月24日はスカイドライブが担う計画という。ただ、当初計画していた大阪湾岸のポートと会場を結ぶ2地点間飛行は取りやめ、会場発着の周回飛行のみとするようだ。

さらに、終盤の10月には丸紅が再び使用機体を英バーティカル・エアロスペースの5人乗り機体に切り替えて運航する計画だったが、機体の安全性を証明する「型式証明」の取得に向けた審査の進捗状況から、見送ることを正式に公表。8月以降は、会場の「空飛ぶクルマ ステーション」に実寸大の客室模型を展示するとも伝えている。炎天下の会場で“飛ばない模型”がどこまで“客寄せ”効果を上げられるのかも見届けたい。

2025年7月9日付

●米、対日関税25%、交渉期限来月1日に延長、トランプ氏書簡(読売・1面)

●日産、米EV生産延期、28年11月以降に、税制支援策廃止で(読売・6面)

●宇宙ビジネス急拡大、参入続々国内市場2倍目標 (読売・6面)

●「空飛ぶクルマ」再開へ (朝日・24面)

●人と荷物無許可同乗、有償運搬容疑、所長ら逮捕 (毎日・21面)

●日産、転換社債500億円増額 (産経・10面)

●上半期企業倒産、11年ぶり高水準、25年、4990件、人手不足深刻(東京・1面)

●米関税「延期」日韓株底堅く、AI関連・自動車に買い (日経・9面)

●新型ムーヴ、1カ月で受注3万台(日経・13面)

●ホンダ系、電動立ち乗り三輪拡大(日経・13面)

●解剖トヨタ再編、海外株主「2万円超妥当」豊田織TOB価格に不満 (日経・16面)

《福田俊之》

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