スズキ初のBEV『eビターラ』日本仕様の先行情報を公開、航続距離は最大500km以上に

スズキ eビターラ 日本仕様(プロトタイプ)
スズキ eビターラ 日本仕様(プロトタイプ)全 34 枚

スズキは10日、年度内に日本で発売予定のスズキ初のBEV(バッテリー式EV)『eビターラ』の先行情報を公開した。日本でも取り回しのしやすいサイズのコンパクトSUVで、一充電あたりの航続距離は最大500km以上を実現する。

現段階では価格は未発表だが、ボディサイズや走行性能、バッテリー容量などの概要が明らかになっている。

eビターラはスズキが開発した初のBEVで、インドのグジャラート工場で生産される。良質なデザインや走行性能を武器に、日本のほか、欧州やインドなど様々な国で販売されるグローバルモデルとなる。

スズキ eビターラ 日本仕様(プロトタイプ)スズキ eビターラ 日本仕様(プロトタイプ)

ボディサイズは全長4275mm×全幅1800mm×全高1640mm、ホイールベース2700mm。最小回転半径は5.2mと、日本でも取り回しのしやすいサイズを実現。2WDと4WDを用意し、4WDでは車体の前後に同型のモーター(eアクスル)を搭載することで力強い走りを実現する。

デザインは「ハイテク&アドベンチャー」をコンセプトに、EVの先進感とSUVならではの冒険心あふれる力強さを表現。長いホイールベースと大径18インチタイヤにより、実サイズを超えた堂々とした佇まいとした。前後のLEDランプは、一目でeビターラとわかる個性と、高い視認性を実現しているという。

スズキ eビターラ 日本仕様(プロトタイプ)スズキ eビターラ 日本仕様(プロトタイプ)

インテリアは、黒を基調にブラウンのインパネとドアガーニッシュを配置することでSUVらしい力強さと上質感を表現。メーターと一体化したディスプレイや、シフトダイヤルのあるコンソールをフローティングタイプとしたこと、ドアにアンビエントライトを採用するなどで、先進性と高級感を高めている。

ボディカラーはツートーンが4色、モノトーンが1色の計5色を用意。イメージカラーは、写真の「ランドブリーズグリーンパールメタリック」だ。

スズキ eビターラ 日本仕様(プロトタイプ)スズキ eビターラ 日本仕様(プロトタイプ)

軽量かつ高剛性で、かつ電池容量を最大化するため新たなプラットフォーム(車台)「ハーテクトe」を開発。搭載するバッテリーは、49kWhと61kWhの2つの容量を用意する。一充電あたりの航続距離は、2WDの49kWhモデルが400km以上、同61kWhモデルが500km以上、4WDは61kWhモデルのみで450km以上と発表されている(WLTCモード計画値)。

またEVが苦手とする寒冷地での航続距離低下を抑えるため、ヒートポンプシステムや、シートヒーター、ステアリングヒーターを採用、空調と連動して制御することで消費電力を低減。外気温0度の環境下でもカタログ値に対し10~15%程度の悪化に抑えた。

スズキ eビターラ 日本仕様(プロトタイプ)スズキ eビターラ 日本仕様(プロトタイプ)

前後にモーターを搭載する4WDは「ALLGRIP-e(オールグリップイー)」として、「オートモード」と「トレイルモード」を設定し、力強い加速性能と路面状況に合わせた高い操縦安定性と悪路走破性を実現する。

このほか、SUVとしての使い勝手や外観をアップデートする純正アクセサリーも多数用意する。スズキファンにはお馴染みの「鈴木式織機」製による生成りの充電ケーブルカバーなど、専用アイテムを取り揃える。

これらの情報は10日に開設されたスズキ公式のeビターラ専用サイトで公開。価格やグレード名などの詳細は現時点では未発表だが、最新情報は随時掲載される予定だという。

スズキ eビターラ専用サイト
https://www.suzuki.co.jp/car/evitara/

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  3. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
  4. トヨタの新型『ヤリスセダン』がタイで登場!「アティブ HEV」にはGRスポーツも
  5. マツダ『ロードスター』35周年、歴代4モデルのピンバッジを先行販売…8月29日から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る