スズキが6月より販売を開始した「レトルトカレー」がX(旧Twitter)を中心に、SNSユーザーの間でバズっている。きっかけは「日産の株主総会が大荒れする裏で、スズキはカレーの売れ行きが好調で種類を増やす発表をしていた」といった投稿で、「絶対旨いに決まってんじゃん!」「パッケージもかわいい!」など反響を呼んでいる。
スズキが発売したレトルトカレーは、スズキ本社がある静岡県浜松市でブライダルやレストラン事業を展開する鳥善との共同開発によるもので、スズキの本社社員食堂で2024年1月より提供している本格的なインドベジタリアン料理が簡易調理で提供可能になる給食事業者向けの食キットをベースにしている。インド出身の社員が「母親の味」と親しんでいる味を、鳥善がレトルトカレー用にレシピを考案、スズキも試食会を行うなど再現し、レトルトカレーとして開発した。

パッケージデザインは、スズキの四輪デザイン部が作成し、四輪車や二輪車のイラスト周りには各カレーで使用している食材を描き、4種類の左側側面を重ねると1つの絵になる隠し絵など、食べ終わった後もパッケージを飾りたくなるデザインとなっている。
商品は4種類で、「大根サンバル」(辛さ3、パッケージデザイン「HAYABUSA」)は大根・人参・トゥール豆を使った南インドの煮込み料理で、タマリンドの酸味が特徴。「トマトレンズダール」(辛さ2、パッケージデザイン「スイフト」)は栄養豊富なレンズ豆をトマトと合わせた北インドの煮込み料理。「茶ひよこ豆マサラ」(辛さ4、パッケージデザイン「ジムニー」)はタンパク質豊富な皮付きの茶ひよこ豆をじっくり炒めた玉ねぎと合わせた北インドの煮込み料理。「青菜ムングダール」(辛さ1、パッケージデザイン「V-STROM1050DE」)は緑豆の皮をむいた黄ムング豆と小松菜を合わせた北インドの煮込み料理となっている。
そんな“スズキカレー”、6月25日の発表からファンの間では注目を集めていたが、冒頭の投稿をきっかけにさらに多くのユーザーの目に留まることとなったようだ。発売数日で5000個以上販売したとの情報もあるが、さらに販売を伸ばしそうな勢いだ。

Xでは、「インド乗用車市場でトップシェアのスズキさんが売り出すカレーとか絶対旨いに決まってんじゃん!」「冗談みたいだけどスゴイ」「うわぁぁ!パッケージもかわいい! おいしそう~~」「スズキのレトルトカレー気になる」「具材もしっかり入っていてパッケージも凝っているから満足感ありそう~」「スズキ乗りとしては私も食べなければ」「スズキ→レトルトカレー作って売ってる ホンダ→カレーうどんの素を作って売ってる カワサキ→ロボットがカレー作って売ってる ドゥカもカレー作れ」などのコメントで盛り上がっている。
また、「へえ!スズキはインド市場が好調だからなんですね」など、今回の話題でスズキの主力市場がインドであることを知ったというユーザーも多いようだ。
「スズキのレトルトカレーはどこで買えるのかなあ(食べてみたい)」「販売店で売ってるかな?」など販売方法について知らないユーザーも見られたが、取り扱いはスズキ公式のECサイト「S-MALL」となる。今後、スズキ歴史館やスズキの各種イベント会場で販売するということだが、現時点ではディーラーで購入することはできないので要注意だ。価格は918円(税込)。