ヤマハ発動機は、8月20日から22日まで横浜市のパシフィコ横浜で開催される第9回アフリカ開発会議(TICAD9)に合わせ、併催イベント「TICAD Business Expo & Conference」内の展示ゾーン「Japan Fair」に出展する。
同社は「過去・現在・未来。アフリカの発展と共に歩むヤマハ発動機」をテーマに、半世紀以上にわたりアフリカの文化や人々の暮らしに寄り添い、社会貢献を図る事業活動を紹介する。主な展示物は二輪車と、現地で導入を進めているFRP(繊維強化プラスチック)ボートを予定している。
「TICAD Business Expo & Conference」は、日本貿易振興機構(JETRO)の主催で、アフリカ各国の政財界リーダー層に向けて日本企業の技術やサービスを発信するとともに、アフリカのビジネス・投資環境に関する情報を日本企業に提供し、日本とアフリカの関係発展を促進する場となる。

また、TICAD9開幕に先立ち、8月6日から31日まで、同社の横浜ブランド発信拠点「Yamaha E-Ride Base」において、アフリカに関連する企画展示を行うことも発表された。アフリカで活躍する同社製二輪車や船外機の実機を展示し、アフリカ市場の現状をパネルや動画で紹介するほか、アフリカやアジア各国の民芸品に触れ、民族衣装を試着できる体験コーナーを設置する。
同社は1960年代からアフリカ市場の開拓を進め、現在では特約店とのパートナーシップによりアフリカ52の国と地域で事業を展開している。「市場密着型ソリューション」を主体としたビジネスを展開し、二輪車、船外機、ボート、小型浄水装置などの販売・サービスを行うほか、2020年代からはモビリティサービス事業にも参入している。
飛躍的な人口増加、中間層の台頭など市場として高いポテンシャルを秘めたアフリカ市場を注力すべき市場と認識し、今後も積極的な事業の拡大を目指していく。