富士通と名古屋大学、予約型乗り合いタクシーの利用促進へ…シミュレーション技術を開発

予約型乗り合いタクシーサービスの検証で利用意向が約20%向上する施策を立案
予約型乗り合いタクシーサービスの検証で利用意向が約20%向上する施策を立案全 4 枚

富士通と名古屋大学が、交通空白解消に向けた新たな交通サービスの定着を促すため、住民の利用意向に影響を及ぼす心理的要因や選択行動をシミュレーション可能にする「社会受容性モデルベースシミュレーション」(略称SAMSIM)を開発した。

この技術は、名古屋大学が開発した社会受容性モデルと、富士通のエージェントシミュレーション技術を組み合わせたもので、デジタルリハーサル技術の一つと位置付けられる。これにより、広報活動などの施策が住民の心理にどのような影響を与え、利用者数を向上させるかを事前に予測することが可能となる。

技術の効果検証では、奈良県川西町と中央復建コンサルタンツが2023年度に実施した予約型乗り合いタクシーサービスの実証実験データを活用。住民約15%(約1200人)から回答を得た48項目の大規模アンケートに基づき、住民の選択行動を再現するモデルを構築した。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  2. トヨタ『カローラ』米2026年モデル、新デジタルメーター搭載で今秋発売へ
  3. 新型ドゥカティ『パニガーレV2S』日本上陸に「スイングアームアームすげー」「日本じゃ全力は使えない」など驚きの声
  4. 125ccスクーターでもここまで違う!? スズキ『バーグマン』とヤマハ『NMAX』を徹底比較
  5. ホンダ『プレリュード』新型、シビック タイプRのサスペンションとブレーキ技術搭載へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る