建設機械メーカー、タダノは7月25日、ホイールクレーンの車軸にがたつきが生じるおそれがあるとして、5車種計996台をリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。
リコール対象は、タダノの『GR-250N-5』、『GR-250N-4』、『eGR-250N-1』とコベルコにOEM供給されている『RK250-10』『RK250-9』の5車種。製作期間は2021年7月21日から2025年4月18日までとなっている。
不具合の内容は、ホイールクレーンの緩衝装置において、上側トルクロッドおよびラテラルロッドの取付けボルトの締付けが不適切なため、規定の締付けトルクで締付けられていないというもの。そのままの状態で使用を続けると、上側トルクロッドの取付けボルトが緩み折損し、上側トルクロッドが車軸から外れる可能性がある。その結果、走行時に車軸のがたつき(異音)が生じるおそれがある。
改善措置として、全車両について上側トルクロッドおよびラテラルロッド取付けボルトの締付け点検を行い、締付けトルクが不足していた場合は新品のボルトに交換し、規定トルクで締め付けを実施する。
不具合は3件報告、事故は起きていない。