ハスクバーナ、2026年モトクロスモデルを発表…新技術とデザインを導入

ハスクバーナの2026年モトクロスモデル
ハスクバーナの2026年モトクロスモデル全 5 枚

ハスクバーナは、2026年のモトクロスモデルのフルラインアップを発表した。2026年モデルのアップデートには、新しい燃料ラインプロテクター、ラジエーターキャップ、そしてスウェーデンにインスパイアされた特徴的なグラフィックが含まれる。

ラインアップは近年人気の『TC125』、『TC250』の2ストロークモデルと、『FC250』、『FC450』の4ストロークモデルで構成されている。これら4機種はトラックでの高いパフォーマンスを目指し、レースで実証された多くのプレミアムコンポーネントを採用している。

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2ストロークモデルのTC125とTC250は、それぞれのクラスで基準を設定し続けている。両モデルはスロットルボディインジェクション(TBI)を採用し、常に滑らかで安定したパワーデリバリーを実現。バランスの取れたシャシー、最新のWPサスペンション、厳選されたプレミアムコンポーネントを標準装備し、優れた性能を発揮する。

4ストロークのFC250は2024年のMX2モトクロス世界選手権タイトルを持ち、DOHCエンジンを搭載。クロムモリブデン製フレーム内にエンジンを配置し、信頼感のあるハンドリングを実現している。電子制御のライダー支援機能として、ローンチコントロール、トラクションコントロール、クイックシフター、エンジンマップの選択が可能で、カスタマイズされた走行体験を提供する。FC450も同様の先進技術を搭載し、2025年AMAスーパークロス選手権でマルコム・スチュワートが初のメインイベント勝利を飾った。

技術的な特徴としては、新しいグラフィックによるモダンな外観、ねじ込み式ラジエーターキャップによる冷却水の点検の容易化、新燃料ライン保護キャップによる耐久性向上、2ストロークモデルの配線ハーネスの改良などがある。シャシーは柔軟性、コーナリング性能、安定性を高める設計で、ダンロップのジオマックスMX34タイヤを装着。エンジンマウントはシャシーの柔軟性を助ける構造だ。WP XACT 48mmフロントフォークはAER技術を採用し、リアショックはCFD最適化されたメインピストンを持ち手動調整可能。ブレンボ製のメンテナンス不要な油圧クラッチシステムや、プロテーパー製ハンドルバー、ODI製グリップも標準装備されている。全モデルに信頼性の高い軽量電動スターターを搭載する。

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ミニサイクルの『TC50』、『TC65』、『TC85』も最新の2ストローク技術を採用し、2026年モデルではトリプルクランプの新設計やねじ込み式ラジエーターキャップなど、複数の技術更新が行われた。TC50は多くの若者にとって初めての本格的なモトクロスマシンで、WPフォーク内の新しいエアカートリッジと低摩擦シールによりダンピング性能が向上。新素材の排気ガスケットも耐久性と品質を高めている。調整可能なエルゴノミクスにより、ライダーの成長に合わせて高さを変えられる。

TC65は同様の調整機能を持ち、新しい排気バルブ設計と軽量油圧クラッチ、スムーズな変速を実現する6速クロスミッションを搭載。TC85は2種類のホイールサイズを用意し、安定したシャシーとクラス最高のエンジン性能で85ccカテゴリーの基準を維持。新しい調整可能なリアブレーキペダルも装備されている。

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ミニサイクルの共通技術としては、スウェーデンの伝統を表現した鮮やかなグラフィック、WPフォークの新エアカートリッジとシール、ねじ込み式ラジエーターキャップ、トリプルクランプの新設計、レーザーカット排気ガスケット、調整可能なリアブレーキペダル(TC85)、MAXXIS MAXXCROSS MX-STタイヤ、調整可能なエルゴノミクス、クロムモリブデン製フレーム、WP XACTフォークとPDSショック、軽量油圧クラッチ(TC65、TC85)、フォーミュラ製ブレーキコンポーネントなどがある。

2026年のモトクロスモデルは8月より世界中の正規ハスクバーナモビリティディーラーで販売開始予定だ。

《森脇稔》

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