フォードモーターは、フォード『マスタング GTD』の新グレード「リキッドカーボン」を、14日に米カリフォルニアで開幕した「モントレーカーウィーク2025」のラグナセカ・レースウェイで初公開した。
マスタング GTD リキッドカーボンは、レース由来の軽量カーボンファイバー技術を採用したモデルだ。カーボンファイバーは、「マスタング GT3」が参戦する IMSA を含む最高峰レーシングシリーズで使用される車体材料として選ばれている。
新モデルは塗装工程を省略し、ドア部分の鋼板をカーボンファイバーに置き換えることで、パフォーマンスパッケージ付きのマスタング GTD カーボンシリーズと比較して約6kgの軽量化を実現した。

カーボンファイバーの織り目は、フード、ルーフ、リアデッキ、リアウイングが車両の中心線で整列している。フェンダーとサイドパネルも車両の背面要素と調和し、カーボンファイバーボディワーク全体で統一されたパターンを表現している。
外観面では、ブラックのブレンボ ブレーキキャリパーを採用し、アルマイト処理されたボディにグロスブラックの GTD スクリプトが配される。マスタング GTD スピリット・オブ・アメリカと同様に、パフォーマンスパッケージが標準装備となる。
内装では、ブラックレザーと ディナミカ マイクロファイバースエードの組み合わせに、シート、ドアパネル、センターコンソール、インストルメントパネル、ステアリングホイールにハイパーライムステッチを施している。シート中央の反射グラデーションが、機能的で集中できる内装にアクセントを加えている。

マスタング GTD リキッドカーボンの登場により、標準モデル、スピリット・オブ・アメリカ、カーボンシリーズと合わせて、オーナーは希望に応じてカーボンファイバーの露出度を選択できるようになった。
マスタングGTDは、815hpのパワー、664ポンドフィートのトルク、最高速325km/hを誇る。リキッドカーボンの初回納車は10月を予定している。